【何切る】アナタは堀慎吾になってトップを取り切れますか?【Mリーグ2024-25観戦記 10/10 第2試合】担当記者 ゆうせー

堀がロン。【發】ドラドラ、5200点にリーチ棒を加えて、計6200点の収入となった。

鋭い眼差しの堀。

飄々としているインタビューの姿も良いが、やはり私は、堀が卓についているときのシャープな雰囲気が好きだ。

続いてはNAGAを見ていくが、

画像下部の「立直」枠に注目してほしい。これは、上限を100としてNAGAがリーチをする可能性をバーで示したものである。

万能型のニシキタイプをはじめ、どのタイプも「まずダマりたい!」と判定している。

巡目が深く、5200の加点も大きいとの判断だろう。ただ、Mリーグよりもトップが偉くないルールの解析結果であることを踏まえても、ここまでダマ有利と出るのは少し驚きである。

他のダマがよい理由としては、端に近い【2マン】より優先して残された【5マン】がリーチ宣言牌になると、【5マン】が関連牌と疑われてソバテンの【4マン】【7マン】が警戒されてしまうのもある。

それもあって私は、「アガリ率の低下を避ける」ことを主眼にダマがいいかと考える。

リーチ:ダマ=1:4 くらいの感覚だ。

ちなみに、インタビューで堀は、「【1マン】【9ピン】の選択を間違えて、アガリ逃しがあった」旨を述べていたが、

それは、

この場面である。

孤立牌どうしの選択で【1マン】を切り、このあと【1マン】【2マン】【3マン】が河に並ぶこととなった。これは仕方がないだろう。

2つ目は、東2局

3巡目に堀は、

この手格好となっていた。

三色もあってややこしいが、何を切る?

堀は、

【1ソウ】とした。

123の三色を追おうとすると打【1マン】となるが、それだと【西】が3枚になったときのアタマがなくなってしまう。

123三色を追うには、強引さや不自由さがともなう。そのため、三色は234に絞る。

そして、今誰かから【西】が出たときに役アリのイーシャンテンにとれるという「より現実的な」ルートを残した格好だ。

もちろん、

自分で【西】を引いてきてもOK!

ここでの選択は、

【4マン】打ち!

上から見ると、

すでに【2マン】が2枚切れているのが分かる。

役牌の【西】がアンコになって、門前での最低打点は確保されている。高めが2つ必要で、崩れやすい234三色に別れを告げ、より枚数の多いターツを残していった。

次々と三色を斬り捨てていく、シビアな選択。

これを堀は平然とこなし「恵まれていた」と語るのである。

「当たり前のレベルが高い」ことが、手に取るように分かる。

この手は中盤に、

【1ピン】を引いてリーチ。

堀が一人テンパイで流局となった。

ちなみにNAGA解析は、

3巡目は【1ソウ】推奨。

4巡目は5タイプ中4タイプが【4マン】推しとなっている。

マンズやソウズに関しては、赤を自然に使ってさらに打点が上がる可能性もある。また、リーチを放てば一発や裏での上乗せにも期待が持てる。

ゆえに、この局面は堀がとったようないわゆる受け入れ枚数重視の「デジタル」な選択がいいと私も考える。

さて、微差トップ目で東場を終えた堀は、南2局に選択を迫られる。これが3つ目のターニングポイントだ。

ドラ【發】のポンテンを入れていたところに、

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