【何切る】アナタは堀慎吾になってトップを取り切れますか?【Mリーグ2024-25観戦記 10/10 第2試合】担当記者 ゆうせー

松本からのリーチを受けてしまう。

さて、

何を切る?

堀は、小考の後に、

【9マン】を切った!

ノベタンの【3マン】【6マン】【9マン】に取ると、現物待ち含みの三面張となるが、

肝心の【9マン】が2枚切れで、残り1枚しかないのが大きい。

堀がインタビューで話していたように、【9マン】が2枚残りなら【3マン】【6マン】【9マン】待ちにしてめくり合いをするのがいいだろう。

しかし、たった1枚分しか現物待ちのメリットを享受出来ないここは、通っていない【7ソウ】を切るデメリットを考慮したいところだ。

面白いのだが、

NAGAで打【9マン】を推奨しているのは5タイプ中2タイプ。他3タイプは打【7ソウ】を推している。

【7ソウ】切りのメリットは枚数だ。【4ソウ】【7ソウ】が6枚に対して、【3マン】【6マン】【9マン】は7枚。さらにマンズ待ちには現物待ち【9マン】1枚も含まれるので、【7ソウ】を通したあとの戦いが有利になる、ということだろう。ドラポンをしているからこそ、自分優先としたいのもある。

たしかに、それはそうなのだが、瞬間的に1枚差しかないのであれば、現物の【9マン】を切りたいと私は考える。皆さんはどうだろうか。

こういう際どいラインについて考えるといいことがある。それは、ここを基準にすれば、要素が傾いたときに分かりやすく判断が出来るということだ。

例えば、先に述べたように、【9マン】2枚残りなら打【7ソウ】が相当有利になるだろう。枚数で優れる【2マン】【5マン】【8マン】引きの【2マン】【5マン】【8マン】待ちも同様にマンズ待ち有利である。

ここは堀の選んだ打【9マン】を推したいが、際どい選択であったと言えよう。

実は、

松本の待ちは【1ソウ】【4ソウ】【7ソウ】

堀が打【7ソウ】を選んでいたら、一発御用であった。

ソウズの引き合いを、

「ツモ」

堀が制して、抜け出すことに成功。

このリードを守って、堀はトップを獲得したのだった。

堀の同日連勝で、サクラナイツは首位となった。

さて、今季は試合の合間に、

1試合目にトップをとった選手による「自分へのメッセージ」が放送されている。

そのメッセージが、なんとも堀らしくて良いのである。

大事な場面で試合を任された時でも、

「何も変わらない。いつも通り、ただ自分の信念に従うだけ」

と語る堀。

勝っているときも、負けているときも、そして大事な勝負のときも、自分の思考を信じ続けること、きっとそれが堀慎吾の「信念」。

堀がそう思えるのは、ハイレベルの「当たり前」を当たり前にこなせるだけの経験を積んできたからだ。

だからだろうか。

堀慎吾の麻雀を見ていると、

「自分も頑張らなきゃな」

と、いつも背中を押される気持ちになるのは。

今季5戦で1着が4回。個人トップに躍り出た堀。

もう、次の出番が楽しみだ。

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