【何切る】アナタは
堀慎吾になって
トップを取り切れますか?
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2024年10月10日
第2試合
東家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
南家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
北家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
「嬉しいです」
全8局というスピーディーな試合を制して、KADOKAWAサクラナイツ堀慎吾がこの日連投連勝を決めた。
これで観戦記は終わり…
ではない。
インタビューでは、
「自分が恵まれ過ぎていた」
「これを負けるようじゃダメ」
と語った堀。
しかし、この日の選択はそんな簡単なものばかりではなかったように思う。
もし、違う打ち手が卓に座っていたら、結果は変わっていたかもしれない。
堀の決めたアガリは3回。ターニングポイントを何切る形式で順に見ていこう。みなさんは、堀と同じ選択が出来るだろうか?
参考までに、第三者視点の麻雀AI「NAGA」5タイプの解析も「指標の一つとして」載せていく。
解析において、そもそもルールが違う部分は、私がNAGAをリリース当初から使ってきている経験から調整していくことにする。
NAGAは「正解」ではなく、あくまでも「一人の強い打ち手」なので、「へー、こんな感じなんだな」と気軽に楽しんでいただけたら幸いである。
まず1つ目の分岐は、東1局。
ドラが対子の好配牌を手にした堀は、
11巡目に、
この形のテンパイを果たしていた。
立体図は、
このようになっている。
(黄色の牌はツモ切り、白の牌は手出しを表す)
リーチをする? ダマにする??
堀が、
日吉「音もなくヤミテンに構えました!」
静かにを「縦に」置く中で、実況日吉の名ゼリフが響いた。
堀がダマにした一番の理由は、
対面の滝沢が、これも「音もなく」を切ったからだろう。
音は消せても、熱は消せない。
このは、明らかにトーンの高い牌だ。
そして、この滝沢の温度上昇は卓内4人の共通認識であろう。よって、滝沢の現物であるの出に期待した、堀のダマ選択なのだ。
もちろんリーチをすることで、出アガリの打点が5200から8000になったり、ツモって裏を載せるとハネマンになったり、という打点上昇のメリットは存在する。
ただ、堀はその打点上昇より、アガリ率を下げないことを優先したのであった。
このあと、
ドラのを対子で持っている滝沢が動く。
チーをしてテンパイだ。
さらに滝沢に注目が集まる展開になっていく。
堀はダマ続行。
そこへ、松本のリーチが入り、
滝沢が押したを、