Mリーグ特製鍋をご賞味あれ【Mリーグ2024-25観戦記 11/8 第1試合】担当記者 小林正和 小林剛 vs 瀬戸熊直樹 vs 浅井堂岐 vs 二階堂亜樹

こちらは現状4着目の瀬戸熊の手番。こちらも補足すると、2着目の小林からリーチを受けている。

そこはまるで時が止まったような、深い静寂がゆっくりと場を包み込んでいた。

恐らく私だけが感じた違和感では無かっただろう。
今日の瀬戸熊はいつも以上に何かを背負っている気がした。

思い返すと、冒頭の入場シーンでは

「パアァーン!」

実況の日吉もビックリするくらい、雷鳴のような音が鳴り響き

東1局
親・小林の【7ソウ】【8ソウ】切りリーチにはカン【5ピン】待ちで追いかける姿…

その真意は聞こうとすれば出来たが… あえて確認しなかった。

何故なら、それは

チームメイトやスタッフ、サポートに捧げる勝利はもちろん

瀬戸熊直樹を応援するファンや後輩達に

強い姿を改めて見せる。
その事がヒシヒシと伝わって来たからだ。

瀬戸熊は今現在、自団体のリーグ戦で苦しんでいる。

それでも
前を向いて戦う姿を示す為に【9ピン】【5ピン】【5マン】と危険牌を切り続けると

AIカウントでは残り1枚と表示された【8ソウ】

「パアァーン!!」

と叩きつけたのであった。

そう、最後の鍋のシメは

“トルネード・ツモ”
4着から3着へ浮上する意地の一撃であった。

所作がどうとか、息遣いがどうとか正直大した問題じゃない。

“1牌”にどれだけ想いを乗せて打てているのかの方が僕は大切かな。

今日はこの特製鍋だけで心もお腹もいっぱい(1牌)だよ。(笑)

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