この手牌から味の悪いペンターツを払い、ピンズとマンズに活路を求める。
対する堀。

マンズのトイツたちに橋を架けるようなツモ。
牌の寄り方が実に軽やかだ。
白鳥も負けていない。

狙いどおり、に
をくっつけて一歩前進。
勝負に値する手格好となった。
優が未だ字牌の整理に追われている頃、

堀がこのWに飛びついてイーシャンテン。

さらには白鳥がを叩いてイーシャンテンに。


先にテンパイを入れたのは白鳥。

重たい形のペンカンをズバッと引き入れて
待ち。

この待ちがなんと6枚残り!
堀の親が落ちるのは時間の問題かと思われた。
しかし、このテンパイ打牌のに仕掛けを入れた堀。

打として、こちらもテンパイ。
とはいえ、

枚数の差が圧倒的。
白鳥の優位は変わらないように見える。
二人合わせて山に9枚残りのアガリ牌。
さすがにすんなり決着がつく… かと思われたのだが、ここからの話の転がり方が興味深い。
まずは優。

二人の仕掛けに挟まれて持ってきたション牌の。
手に置いて数秒眺めるも、すんなりとツモ切った。
話は前後するのだが、

東2局1本場、堀が見るからに高い仕掛けを振り回した際、優は何枚もの無筋を押してテンパイを取り切った。

開けられた優の手牌を観て、堀はこの表情。
自分の手の価値と相手の手の価値がアンバランスだったことがその理由だろうが、ご覧のとおり優はこのゲームに鬼気迫るものをまとわせている。
それとも、「戦闘民族」としてはこのゲームに限らず、このぐらいの攻めっ気は日常の構えなのかも知れないが… 真意はさて。
そして、

白鳥がツモ切った。
堀の河はソーズがと切られており、最終手出しが
。
第1打にが切られていてマンズの一色手の可能性が薄そうと考えれば、単に
という形でここまで引っ張ったということは考えにくい。
ということは、
という形のイーシャンテンからの
切りが読み筋の一つに入るだろう。
実際は、

というを含んだ形ではあったが、いずれにしても残るターツはソーズでもなくマンズでもないピンズが大本線と読むのが第一感か?
が、白鳥も退く手ではない。
力みなく河に置かれたを観て、堀も全てを悟ったことだろう。
まさに一触即発。
そして、白鳥がさらに場に圧力をかけていく。
