南2局、親番での選択__ 松本吉弘が語った、 最大の反省点とは【Mリーグ2023-24観戦記 2/12】担当記者 #江崎しんのすけ

南2局、親番での選択__
松本吉弘が語った、
最大の反省点とは

文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2024年2月12日

第2試合
東家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
西家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
北家:猿川真寿(BEAST Japanext)

Mリーグ2023レギュラーシーズン162試合目。
南2局の時点でトップに立っていたのは松本だった。

南1局までは2着目だったものの、トップ目だった猿川から跳満の直撃に成功し、逆に17,000点差をつける。

そして迎えた自身の親番。

開いた配牌はなんと赤が3枚。
スピード感こそ無いものの、仕上がれば更に大きな加点が見込めそうだ。ドラの【發】を1打目から切っていく。

6巡目に2着目の猿川が【中】をポン。

松本視点では、ドラの【發】の所在が分からないため迂闊に放銃することはできないが、8巡目に猿川が【發】をツモ切りし、少なくとも猿川の手に内蔵されていないことがわかる。

松本はなんとかイーシャンテンまでたどり着いたものの、テンパイに必要な牌が山に殆ど残っておらず、テンパイできるかどうか怪しくなってきていた。

14巡目、松本がツモ切った【東】を猿川がポン。打【8マン】とする。

【3ソウ】【6ソウ】待ちのテンパイが入る。
他の選手から見てもテンパイに見えているだろう。

松本は鳴ける牌が結局出ず、ノーテンのまま流局。
猿川の1人テンパイで南3局1本場へと移った。

松本からすると、加点できることがもちろんベストではあるが、1,000点の失点で親番を流すことができたと考えればそれほど悪い展開ではない。

2着目の猿川との点差も、1人テンパイで4,000点縮められたとて、まだ13,000点と大きく離れている。

序盤から仕掛けていればもしかするとテンパイできたかもしれないが、終盤は鳴ける牌が出なかったため、松本に与えられた選択肢は少なく、至極当然の結果だったかと思われた。

しかし、この局が本試合で一番の反省ポイントだったと、松本は対局後の検討配信にて話していた。

出典元:トップ!!!2/11 Mリーグ2戦目 牌譜検討【松本吉弘-まつもとぐみ】

その反省ポイントとは、猿川への差し込みを行わなかったことだ。

こちらが松本から見た捨て牌。

まず前提として、松本は猿川をテンパイ、渋川・瀬戸熊をノーテンと読んでいたらしい。

そうだった場合、仮にこのまま流局すると猿川の一人テンパイで点差は4,000点縮まる。ただもし猿川の手が1,000点だった場合は、振り込んでも縮まる点差は2,000点なので、流局するよりも縮まる点差を抑えることができるのだ。

松本の目からは赤ドラが3枚見えており、ドラの発も猿川が切っているため猿川の手にドラが絡むことは否定されている。

つまり、猿川の手に手役が無ければ1,000点が確定する。

場には役牌が全て切れており猿川の手には無い。
猿川の河にはマンズ・ピンズ・ソーズ偏りなく捨てられておりホンイツでも無さそうだ。

唯一考えられる手役としては対々和がある。
対々和なら打点は5,200点以上になるので迂闊に放銃はできない。
ただ、松本によると猿川の捨て牌で対々和も否定されているとのこと。
理由は14巡目に猿川が手出しした【2ピン】だ。

猿川は7巡目に【4ピン】を手出しして、その後【2ピン】を手の中から切っている。
【2ピン】【1ピン】とツモ切った後に【2ピン】が手出しされたため、【1ピン】【1ピン】【2ピン】【2ピン】【2ピン】【3ピン】などの形が出てくることはない。

これは典型的なスライドの牌で、【2ピン】【3ピン】【4ピン】と持っているところに【5ピン】を引いて【2ピン】と入れ替えたと読むことができる。

つまり猿川の手の中には【3ピン】【4ピン】【5ピン】がある訳だから、対々和が出てくる可能性が低いことがわかる。

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