浅見真紀と萩原聖人の壮絶な叩き合い〜おっさんの昔話を添えて【Mリーグ2024-25観戦記 1/31 第1試合】担当記者 千嶋辰治

萩原の河には3巡目に【6ソウ】が切られている。
【4マン】の壁とはいえ、【2マン】はドラ。
早い【6ソウ】を頼りに、一発で【7ソウ】が飛び出してもおかしくなかった。
しかし、堀は並の打ち手ではなかった。

進退窮まった堀の一手は、

【5マン】

5巡目の手出し【9マン】に注目した堀。
【6ソウ】よりも利用価値が低い【9マン】が手に残っている時点で【5マン】【8マン】待ちの可能性が低いだろうという読みと、【7ソウ】にくっつけた待ちでテンパイしたほうがアガリを見込めるという算段だった、とのこと。
とは言え、ここで【5マン】を切れる打ち手がどれだけいるのだろうか。

卓越した読みにより放銃を回避した堀だったが、

その【7ソウ】を軽々と引きアガる萩原。
このゲーム2発目のハネ満でトップ目に立った。

高打点の応酬で両者のマッチゲームが展開されたが、そこへ白鳥が粘りを見せて三つ巴となった終盤。
決定打は浅見。

親番を迎えた南3局で、堀から12,000を討ち取ると、

 

萩原から2局連続でアガリを拾って勝負あり。
熾烈な叩き合いを硬軟自在の立ち回りで制した。

その結果、

価値ある一勝をもぎ取ったドリブンズが間も無くチームポイントを4桁に乗せようかという独走。

そして熾烈なボーダー争いは、2着のABEMASが雷電とのポイント差を縮め、深いラスを喫したサクラナイツは風林火山の下に滑り込んで8位に。

1試合ごとに状況が大きく変わる終盤戦。

セミファイナルへ生き残るのは果たしてどのチームになるのか?

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