本田フェスティバル2025開催
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年1月31日
第2試合
東家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
南家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
西家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
今期のMリーグの中で最多タイの登板数となる23試合目に挑むのは本田朋広である。
今や若きエースとしてTEAM RAIDEN / 雷電の大黒柱を担っており、今夜もライデンティティーのある面白い麻雀を魅せてくれることだろう。
東1局
3巡目にチートイツの先制テンパイを入れた内川が迷うことなく単騎でリーチを放つ。
相手の手を止めさせて、ゆっくりとツモりにいきたいところだ。
そう簡単に一人旅はさせないと、本田が追っかけリーチと出る。
役がない以上、ヤミテンに構えて変化を待っているような時間はない。
似たり寄ったりの待ちでの捲り合いに、鼻息荒く参戦したのが日向だ。
2軒リーチとはいえ、この手が入ったならば守備的に打つわけもなく場が沸騰する。
内川から高めのを一発で捉えて倍満の直撃。
日向が開局早々にとんでもない決まり手を炸裂させた。
東3局
オヤの本田がのポンから入った。
現状は一気通貫のイーシャンテンだが、やを引いた時にはタンヤオにシフトチェンジできる。
ここは鳴いておかないと、という牌であるが仕掛け慣れていないと声が出ないような牌である。
すぐさまも鳴けて、片アガリではあるが満貫のテンパイが組めた。
のカンチャンよりものペンチャンを残していたことが、三者の眼にどう映ったかはわからないが、役牌や一気通貫と三色の可能性がある以上、危険牌はまだ絞りきれない。
相手を困惑させている間に最後の1枚を引き当て4000オール。
これでトップ目の日向に並んだ。
南3局1本場
本田、日向のトップ争いは、どちらも突き抜けることなくラス前を迎える。
これをツモアガリすれば三人集合のオーラスとなる太がリーチを放った。
チートイツのイーシャンテンとなったオヤの本田はここで打とした。
安易にを打たずに、絶好の待ち候補としてロックしたのである。
勿論リーチには通っていなく、勇気ある決断だ。
すぐにテンパイが入ったが、前巡にを切られてしまい、残り1枚しかない。
危険度の高さ、枚数どちらをとっても単騎で勝負に出るかと思われたが、本田は単騎のヤミテンを選択した。