
を打った!!
そもそも、

ずっとに気があって残したのは、白鳥の第一打
を見ていたのもあるのだろう。
マンズの上に焦点を絞って、

をロックオン!
最速手順でのリーチを放つ!
これに、

苦しい形ながらも応戦した白鳥は、

リャンメンテンパイを果たしたところから、通っていないを止めて単騎を回し、

園田と待ちを合わせて、流局へと滑り込む。
両者とも素晴らしい打ち回しだ。

36人の頂点を狙う、二人の戦いは続く。
南4局1本場、園田の手順が凄まじい。
3巡目、

を引いてきた園田は、

一通を見切って、を打っていった。
さらに、

を重ねて
を外した園田は、
次巡、

を引いて、

打!
三度の飯より「ポン・チー」の好きな園田が、一通を早々と捨てて、ここではタンヤオの狙いを下げている。
いつものスタイルとは、かなり違う打ち回しをしているのだ。
それは、このオーラスが特殊な状況だからである。

条件の苦しい上家の堀や下家の松ヶ瀬は、まともに手を組まずに、勝負の行方を見守る方向で進めていそうである。
真ん中の数牌をバラ切りしているが、堀や松ヶ瀬は何でも鳴かせてくれるわけではなく、「1つ鳴かれたら後は、自分が勝者を決めてしまわないように絞る」可能性が高い。
要は、園田は1回しか鳴けないだろうと考えて、副露頼みの手に「あえてしなかった」のである。
また、2900あたりをアガったところで、また次の局には白鳥との直対が待っている。それなら、なるべく門前リーチで好打点を狙って、ライバルを離しておきたい、というのもある。
というわけで、

の受けはすでにあるので、ロスがないように打った、この打
も、

食いタンにはせず、白鳥の第二打を見て、ピンズのペンチャンを残したこの打
も、「ツモによるテンパイやアガリを目指した」超メンゼンスタイルの選択と言えるのである。
白鳥との一騎打ちという特殊状況に対応した選択だ。
そういう特別な場であることは白鳥も分かっている。
だから、

白鳥もこのチーから動いて、茨の道を選んだ。
どんな形でも、アガりさえすれば白鳥の勝ちだ。
「リーチ」

中盤に、園田の力強い声が響いた!
待ちは、狙い定めたペン。

白鳥は手が伸びず、守備にまわった。
は残り2枚。
あとは、山との勝負。