
萩原、痛恨のツモ。

この2局が、戦局を大きく左右した。そんな半荘だった。
即リーチだったのか、それともどこかでリーチをかけられるタイミングがあったのか…。
萩原、

「現状のチームにとって、2着は負けと同じ」とインタビューで語った白鳥は、悔しさをにじませていた。
仲林はこの後も、「当たり前」を積み重ねた。

自分の河、4巡目にが落ちていることを利用して、ダメ押しのリーチ。
リーチをかけてもアガリ率があまり下がらないと判断したプレイだ。
仲林がヤミテンにしていたら、ここで出ていたのはだったかもしれない…。
2筋勝負になってしまう可能性を避けた萩原からを出させたのは、まさに仲林の目論み通り。

裏3のおまけまでついて、12000点に。
南4局、

ラス親の白鳥が押さえつけでリーチを打つが、

役牌をポンしていた仲林はなんのことはないと、一発でいわゆる「モロヒッカケ」のをプッシュし、

両面に変化させられるチーをするための理牌を組んでいたが、その必要なくツモ。
60000点の大トップで、半荘を終わらせた。
パイレーツの公式ポストで、
まさに「当たり前を当たり前に」
まさに「当たり前を当たり前に」。今日は分岐の選択もほぼ間違えず勝負手をものにし大きなトップ(南3局2本場の七対子は単騎の景色が良すぎました)。本当に強いの一言でした。パイレーツは4-1着でTOTAL438.8pt。首位と50差まで再び詰めました
次戦はすぐ4/17(木)、引き続き応援お願いします! https://t.co/W5poNvOQ0w
— U-NET Pirates (@unext_pirates) April 15, 2025
と評されていた仲林。

一見簡単そうに聞こえてしまうが、当たり前を淡々とこなすことほど難しいことはないと、私は思う。
なぜなら、当たり前はというものは基礎の積み重ねの上に成り立つものであり、それを徹底することは相当な根気を必要とするからだ。
そして、インタビューで語られており、観戦記内でも取り上げた南1局。
リーチ後に起きた事象なので仲林の選択には全く関わらなかったのだが、一つ目を見張る読みがあったことをお伝えして、この観戦記を終わりたい。
「カンだったんですか?」
読みの対象は、暗刻から仕掛けた元太の手牌。

この手出し、

さらにはその次の手出しに反応した仲林の言葉。
元太の河、7巡目にが落ちているのに、
→
の切り出しになっていることからそのような読みが働く。
実際カンは入り目。麻雀には待ちと入り目があるため、実質読みは成功している。
基礎の徹底した積み重ね、「当たり前」の上に、卓越した読みが生まれるのだということを、私は伝えたい。

…こっち見んな。

盤石とも思われていた首位の交代が、すぐそこに迫ってきた。
パイレーツのセミファイナル突破、そして2連続のシャーレを目指して。
航海は続く。