ハートに火を付けて 逆転へ、高宮まりの静かに燃える闘牌【Mリーグ2024-25セミファイナル観戦記 4/22 第1試合】担当記者 #東川亮

高宮のリーチに対し、浅見は愚形残りの1シャンテンで押す理由がないので当然のオリ。ただ、このときの浅見が素晴らしかったのは、高宮に対しての受け駒を残しているだけでなく、元太にも対応していたことだ。

中盤以降、浅見は元太が鳴けそうな牌を1枚も切っておらず、リーチの一発目には1枚切れで通りそうとは言え、現物の【2マン】【4マン】ではなくトイツの【北】を選んでいる。元太がノーテンであれば自身の勝利が確定するからこその選択だが、こういう細かなところから、浅見が決して運だけで勝ったわけではないことが分かるだろう。

それでもツモれば、という高宮だったが、フリテンながら3枚あったアガリ牌はいずれも王牌に。トップまで迫ったものの、及ばず2着という結果になった。こればかりは、浅見に運が味方した、といったところか。

悔しそうに卓を離れた高宮だったが、ここでプラスを持って帰れたのは大きい。次戦は伊達がトップを獲得し、ついにファイナル進出圏内の4位に浮上を果たした。残り6戦、KONAMI麻雀格闘倶楽部の戦いは、まだまだアツくなる。

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