その男、名は内川幸太郎。真紅の赤伍萬は烈風に乗って。【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 9/30 第2試合】担当記者 カイエ

そして、2着に泣いた園田賢。開幕からの3連勝目前で、まさかの「なんなん案件」となった。

東1局の堀からの高め三色のハネマンは美しかったし、

東2局1本場の、内川からのダマで満貫ピンフドラ赤赤も強烈だった。

何より、南3局

ヘッドレスのこのかたちから、

機敏に【3マン】に反応し、食いタンのみ300・500で局消化するに至った鳴きには、魔術を見た
ホンイツ模様の内川からマンズが余っている局面で、直前に【1マン】が通ったタイミングもバッチリ。安全にテンパイに辿り着けた。
画像を見ての通り、この鳴きに備えた理牌も素晴らしい。なんて美しいの。
5枚見えの【2ピン】【5ピン】だったが、無事にツモあがり、オーラスへ。
これは、トップは決まったかに思えた。
陥落の目は、内川の満貫ツモくらいだからだ(フラグ)。

なんなん

と、まあ事程左様に半荘を通していろいろと見どころはあったのだが、麻雀を追うよりも、敢えて内川と堀を軸とした人間模様にフォーカスした観戦記とした。ご寛恕いただきたい。

あの日のサクラナイツには戻れない。
時間は不可逆だからだ。
だが、すべての桜サポーターの中に、確かにその記憶は存在している。
その記憶の集積が、歴史を築く。熱狂を呼ぶ。

◆なお、完全に蛇足ではあるが

園田賢の検討配信「その研」は3時30分に終わった(メンバーシップはまだ続くらしい)。ここでもまた、高度な牌譜検討と同時に、人間的な、あまりに人間的なMリーガーの姿を確認できる。好事家の読者諸氏におかれましては、ぜひ御視聴いただきたい。

いやいや、本日の主役は内川幸太郎ですやん。さすがに。

あ、え? おめでとうございます!
なるほど、これは確かに「主役」の器。

その男、名は、その賢。
(了)

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