EARTH JETS
石井一馬がMリーグで
活躍している3つの理由
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2025年12月4日
最高位戦日本プロ麻雀協会所属、石井一馬。
名前は「かづま」と書くそうだ。
第21期麻雀マスターズ、第41期王位、第10期最高位戦Classicと複数のタイトルを獲得し、その実力は折り紙付きであった。
2024年度には、第49期最高位、第18期最高位戦Classic、蒼翼戦と3つ優勝を果たしたことから、一馬は「三冠王」とも呼ばれる。
2025年のドラフト会議で、新規参入チームのEARTH JETSからドラフト1巡目で指名された一馬。
ここまで15試合に登板し、+188.8ポイントを獲得。
シーズン中盤戦で、
苦しい位置にいるチームを支える存在となっている。
今日はそんな一馬の「麻雀の強み」を
大きく3つに分けて紹介していきたい。
第2試合
東家:二階堂亜樹(EX風林火山)
南家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:石井一馬(EARTH JETS)
まず1つ目は、「場をよく見ている」ところだ。
それだけを聞くと当たり前に聞こえるが、「この待ちとなら運命をともに出来る」と、ガッツリ決め込んでいるシーンをよく目にする。
東4局を見ていこう。
マンズとソウズのイーシャンテンに構えていた親番の一馬が、8巡目に
を持ってきたところだ。
立体図は、
このようになっている。
一馬は考えた。
しかし、それはほんの一瞬だけであった。
一馬は、
をツモ切ったのだ。
まだ完成していないピンズの一盃口よりも、
「全員にソウズが安い」という状況を優先したのだ。
黄色の牌がツモ切り、白の牌が手出しを示しているのだが、特に対面の渋川が
→
と内側からターツを落としているのが大きい。
の受けを完全に嫌ったケースがそこそこ出てくるパターンだ。
見た目の枚数だと、
–
が5枚、
–
も5枚で同数だが、ここは場況のよいソウズと一蓮托生することを決めた。
これが、
ピタリとハマった!
最速手順でのリーチを放ち、
高目を一発ツモ!
メンタンピン一発ツモ赤赤、6000オールのツモアガリとなった。
このように、一馬は「適切に分析した場況」を、自身の「突破力」につなげている。
2点目に触れたい一馬の雀風は、「ギアの切り替えが迅速」であることだ。
特に、押しとオリに代表されるような、「アクセルとブレーキの踏み替えに躊躇がない」のが特徴だ。
筆者がここまでMリーグでの一馬の打ち回しを見ていて、最も強く感じるのはこの点である。
少し時を巻き戻して、東3局2本場。














