堀へ無慈悲な12,000点が突き刺さる。
それでも、飲み込まれそうになる自分に負けないようにと、笑顔で点棒を差し出す彼女。
その彼女とは、中田花奈のことであった。
中田は、今シーズン開幕前に3つの目標を掲げている。
一つ目は
「個人スコアをプラスで終えること。」
今現在、+252.0と40名中4位。
よほどの寒波に巻き込まれない限り、この目標は達成するだろう。
二つ目は
「楽しく打つこと。」
Mリーガーとしてもちろん、タレントとして、インフルエンサーとして、そして何より一人の麻雀好きとして。勝負の中にいる時こそ、笑顔を失わず、麻雀の楽しさを伝えること。なんとも“らしい”目標だ。
「フゥーッ。」
笑顔の後、ほんの一拍だけ自分を落ち着かせるように。静かに息を吐き、深呼吸する中田。押しつぶされそうな極限の瞬間を、カメラとマイクは逃さなかった。
そして、南3局に
3着目の高宮とは2,000点差であり、マンガンツモなら2着浮上。
そして、中田が今季に掲げた三つ目の目標が脳裏に浮かぶ。
「ラス回避率賞を狙うこと」
それならば
勝又から打たれたダブ
は
もちろんポン!
ここは同点3着も視野に入れながら、完全シャンテンとなる
に手を掛ける。そう思われたが…
なんと!
に手を掛けたのであった。
「ギリギリまで2着も狙おうと。ダブ
に三色とドラを絡めたくて
を残しました!」
なんということだろう。
目の前の楽な3着に飛びつけば、きっと心はずっと軽い。だが中田はその道を選ばない。
巡目とも相談しながら、一つでも上を狙う。
その意志はまさに、今季のチームスローガン──
「狩れ、頂天」
を体現している姿そのものだった。
思い返せば、加入初年度。
チームカラーである「獣のような攻め」をしなければと、自分で自分を縛りつけていた。
「攻めなきゃいけない。」
「強く見せなきゃいけない。」
そんなプレッシャーに押され、時に自分らしさを見失っていたと語っていた。
しかし、3年目の中田は違う。
迷うことなく、自信を持ちながら卓に向き合っているのだ。なぜそう思うのか? って。
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待ち。もちろん、自然とテンパイが入れば深追いはしない。
そして、堀からすぐに
が打たれる。
だって自信がなければ、こんなふうに
を愛おしげに見つめながら
見逃して、
ツモ。
単独3着に浮上なんて普通できないでしょ。
もちろん、ラスになるリスクはある。それでも
「チーム状況を変えるには、絶対に自身の変化が必要。今年のキーマンは私です!」














