冬桜、咲きほころぶ──中田花奈の開花と堀慎吾の目覚め──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/23 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 小林正和

堀へ無慈悲な12,000点が突き刺さる。

それでも、飲み込まれそうになる自分に負けないようにと、笑顔で点棒を差し出す彼女。

その彼女とは、中田花奈のことであった。

中田は、今シーズン開幕前に3つの目標を掲げている。

一つ目は
「個人スコアをプラスで終えること。」

今現在、+252.0と40名中4位。
よほどの寒波に巻き込まれない限り、この目標は達成するだろう。

二つ目は
「楽しく打つこと。」

Mリーガーとしてもちろん、タレントとして、インフルエンサーとして、そして何より一人の麻雀好きとして。勝負の中にいる時こそ、笑顔を失わず、麻雀の楽しさを伝えること。なんとも“らしい”目標だ。

「フゥーッ。」

笑顔の後、ほんの一拍だけ自分を落ち着かせるように。静かに息を吐き、深呼吸する中田。押しつぶされそうな極限の瞬間を、カメラとマイクは逃さなかった。

そして、南3局


勝又から8,000点を加点し、迎えたオーラス南4局

3着目の高宮とは2,000点差であり、マンガンツモなら2着浮上。

そして、中田が今季に掲げた三つ目の目標が脳裏に浮かぶ。

「ラス回避率賞を狙うこと」

それならば

勝又から打たれたダブ【南】

もちろんポン!

ここは同点3着も視野に入れながら、完全シャンテンとなる【4ソウ】に手を掛ける。そう思われたが…

なんと! 【6ピン】に手を掛けたのであった。

「ギリギリまで2着も狙おうと。ダブ【南】に三色とドラを絡めたくて【4ソウ】を残しました!」

なんということだろう。

目の前の楽な3着に飛びつけば、きっと心はずっと軽い。だが中田はその道を選ばない。

巡目とも相談しながら、一つでも上を狙う。
その意志はまさに、今季のチームスローガン──

「狩れ、頂天」

を体現している姿そのものだった。

思い返せば、加入初年度。
チームカラーである「獣のような攻め」をしなければと、自分で自分を縛りつけていた。

「攻めなきゃいけない。」
「強く見せなきゃいけない。」

そんなプレッシャーに押され、時に自分らしさを見失っていたと語っていた。

しかし、3年目の中田は違う。
迷うことなく、自信を持ちながら卓に向き合っているのだ。なぜそう思うのか? って。

【4ピン】を引いて【3マン】【6マン】【9マン】待ち。もちろん、自然とテンパイが入れば深追いはしない。

そして、堀からすぐに【3マン】が打たれる。

だって自信がなければ、こんなふうに【3マン】を愛おしげに見つめながら

見逃して、【9マン】ツモ。
単独3着に浮上なんて普通できないでしょ。

もちろん、ラスになるリスクはある。それでも

「チーム状況を変えるには、絶対に自身の変化が必要。今年のキーマンは私です!」

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