萩原聖人、
麻雀を楽しみ愛すること
文・宮水さくら【木曜担当ライター】2025年9月18日
第1試合
9月18日、Мリーグ開催3日目の試合が行われた。本日はTEAM RAIDEN/雷電とセガサミーフェニックスの2025-2026シーズン初試合となった。
両チームにとっては、今季の流れを決定づける大事な初戦。その勝利を掴み取るのはどのチームか。
対局メンバーはこちら。
東家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
西家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
北家:東城りお(BEAST X)
東1局
東城の仕掛けに続き醍醐からリーチが入る。

その次巡に瑞原からも追っかけリーチ。

2軒リーチを受けた親の萩原は、東城が切ったをチー。瑞原の一発を消しつつ形式テンパイを狙う選択もあったが、萩原は打
を選択。

ここでのどちらかを勝負すればテンパイをとれるところだったが、醍醐のリーチに無スジということで我慢の一打を選択した。

結果は瑞原、醍醐の二人テンパイとなり、萩原はテンパイをとれずに流局。
東3局
萩原がを引き、ペン
の受け入れと
のくっつきの2シャンテン。
ここで萩原は打を選択。打
は受け入れがかなり減ってしまうので勿体ない打牌に感じた。東1局の形式テンパイをとれる形があったものの打
を選択していたことからも分かるように、萩原は守備重視の打ち手なのだろう。

直後にを引いてしまい裏目を引いた形に。やはり、前巡は字牌どちらかを切っておきたかった。

その後に、を引いてペン
でテンパイ。萩原が先制リーチを打つ。

このがなんと3枚山でツモ。リーチツモドラ1で1000-2000のツモアガりに。

東4局2本場
萩原がを引いてカン
テンパイ。ドラもなく愚形のテンパイで、ここでの選択が難しい。ここでの選択肢は、テンパイを取ってヤミテン、テンパイを取ってリーチ、テンパイを外す、の3つがある。ここで萩原はテンパイを取ってヤミテンに構えた。この手牌は役がないので他の選手から
が出てもアガることができない。

その後親番の東城が赤5pを引いて6-9p待ちでテンパイ。リーチをかける。

その後ヤミテンを入れていた、萩原が暗刻のをツモ。
が4枚になり萩原はカンを選択。そのままツモ切りリーチを敢行した。ここで追っかけリーチを打つのならそもそもテンパイが入った時点でリーチをかけていた方がよかったのではないか。ここまで控えめな選択が多かっただけに暗槓をしてからのリーチには驚いた。

東城の待ちが山に6枚に対して萩原のカン
は山に1枚。雷電サポーターは肝を冷やしたことだろう。結果は東城の
ツモ。なんと裏が3枚も乗り6000オールになった。

南1局
萩原の親番で、カン、
、
、
のイーシャンテンの形。ここにドラの
を引いてネックのカン
の解消に成功。

その後に萩原は、ドラのを引きテンパイ。待ちを
にとるか、
にとるかを選択できる。
待ちを選択するとタンヤオの役ありに構えられるのでヤミテンを選択することができるが、萩原は
待ちを選択しリーチ。試合後インタビューでは「こっそりヤミテンで拾ってもトップになれる気がしない」と振り返っていた。勝負どころで大きく狙う強気の選択に、ユニバースの胸も高鳴っただろう。

萩原がリーチ後に引いたを下家の瑞原が
でチー。
待ちでのテンパイをとった。
でアガると三色も付き高目満貫のテンパイ。

このチーの直後に萩原が高目であるをツモ。なんとここでも裏3!!リーチツモタンヤオドラ3裏3の倍満、8000オールのアガりに。この半荘2回目の裏3に解説、実況ともに大盛り上がりだった。このアガリで萩原はトップ目に。

南2局2本場
トップ目の萩原と200点差の東城が絶好のカンを引き
テンパイ。リーチをかける。