14回中の1回をまず積み重ねて 仲林圭 持ち味全開安定感のトップ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/9 第1試合】担当記者 後藤哲冶

こうしてアシストに回れる。
浅見の仕掛けを援護して、寿人の親番を終わらせる体勢だ。
これがあるからこそ、先ほどの差し込みは十分選択肢に値するのだ。

しかし佐々木寿人という男は簡単ではなかった。
アシストを受けた浅見の仕掛けを掻い潜り、【2マン】【5マン】ピンフリーチへたどり着く。

これを赤で仕上げて2600オール。
一気に浅見の上まで行くと。

続く1本場でも仕掛けての1500で親番続行で南4局2本場へ。

流石にこのまま見てられないと、仲林が【3ソウ】のポンから発進。
【西】【中】のダブルバック。どちらかが鳴ければ役が付く仕掛け。

直前に岡田から切られた【7ソウ】はスルーなのがなんとも仲林らしい。
現状【4ソウ】【7ソウ】のターツは唯一の良形ターツ。
そこから鳴いてしまうと、役牌が鳴けたとしても最終形がピンズのリャンカンになってしまう。
ならそこを解消できるツモが来るまでは【4ソウ】【7ソウ】を仕掛けない。

見事に【3ピン】【6ピン】に変化した後に【中】をポンできてこれでテンパイ。
理想的な【3ピン】【6ピン】待ち、【西】の対子が安全度が高いのも心強い。
バランスのとれた、実に仲林らしく美しい仕掛けだ。

しかしそれでも寿人が繋ぐ。
カン【2マン】のリーチを岡田から一発で捉えて3900。
これで仲林は肝を冷やすことになるものの。

最後の最後は4人テンパイを浅見が制して長いオーラスが決着。
なんとか仲林がトップを守り切って、

個人12戦ぶりのトップとなるのだった。

個人4勝目、14回トップを取らなければならない内の1回を手にした仲林。

チーム状況があるため、手放しには喜べないとはしながらも、久しぶりの笑顔を見る事ができた。

南3局2本場差し込み判断が流石だった。
結果としてはその差し込んだ相手の寿人に追われる形とはなったが、仲林もインタビューで語っていたように、あの場では【7マン】差し込みが最善だったように見える。
これができるのが仲林圭の強さ。

レギュラーシーズン終盤戦。パイレーツにとって苦しい状況は続いている。
ただ、こうしていつも通りの強い仲林を見たいと願うパイレーツクルーは、きっと多いはずだ。

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