居合一閃!滝沢和典、個人3連勝への一撃【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/13 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 千嶋辰治

近4戦を2、2、1、1着として個人成績をプラス300に乗せた滝沢。

ドラの【1ソウ】をトイツ、678あるいは789三色が色濃く見える素晴らしい配牌を得た。

2巡目、

【8ソウ】がトイツになるも、これを半端に持つことなくサッとツモ切り。

次巡、

ジュンチャン三色への方向を示す【9マン】ツモ。

目一杯に受けて打【南】とすると、逢川からポンの声。

このゲームは是が非でもトップを持ち帰りたい。

対する滝沢、

【9ソウ】を引き入れてイーシャンテン。

さらに、

【1ピン】を引き入れてジュンチャン三色に向かうイーシャンテン。

迷うことなく【赤5マン】を河に置いた。

滝沢がこの手をもらったなら、何があろうと一歩も引かないだろう。

麻雀バガボンド、手にした刀の柄へ静かに右手をかけた。

しかし逢川も懸命に食らいつく。

浮かせていた【4ソウ】【5ソウ】をくっつけてイーシャンテンに。

速度はほぼ五分の状況が続く。

2人がイーシャンテンで並んだ中盤、手を止めたのは堀。

テンパイを入れなければラスの憂き目に。

逢川の仕掛けも目に見えていることから、時間的猶予がどのくらいと見るか?

堀は40秒ほどの熟慮の末、受けが広い【1ソウ】に手をかけた。

「ポン」

滝沢の発声が卓上へ重く響く。

ジュンチャン三色ドラ3のハネ満テンパイ。

狙いの【9ピン】は山に1枚。

逢川からの直撃かツモで大逆転となる。

ここで全体の河をご覧いただきたい。

役牌が全て切られており、ソーズの一色も否定されている状況。

では、滝沢の手役は何か?

他家から見た場合、考えられる可能性はチャンタ系の手役あるいはトイトイ

しかし、滝沢の河にはチャンタに使える【2マン】【8ソウ】から並べられており、外側へまっすぐに向かったようには見えにくい。

さらにトイトイへ向かったというように読んだなら、2枚切れの【9ピン】は盲点。

アガリを拾える可能性は残り枚数以上に高いかもしれない。

 

右手を刀にかけて目を瞑った滝沢。

その姿をよそに、逢川もテンパイ。

【3ソウ】【6ソウ】は山に3枚。

滝沢の河にソーズがバラ切りされている上、逢川はどこからでもアガればトップ。

追いつけば圧倒的に有利である。

居合一閃の滝沢か、それとも状況を味方につけた逢川か。

そして、運命の時。

逢川の手には【9ピン】が。

しかし、これが止まることはなかった。

滝沢の右手が動いた刹那、刀はすでに逢川の胴を抜いていた。

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