近4戦を2、2、1、1着として個人成績をプラス300に乗せた滝沢。
ドラの
をトイツ、678あるいは789三色が色濃く見える素晴らしい配牌を得た。
2巡目、
がトイツになるも、これを半端に持つことなくサッとツモ切り。
次巡、
ジュンチャン三色への方向を示す
ツモ。
目一杯に受けて打
とすると、逢川からポンの声。
このゲームは是が非でもトップを持ち帰りたい。
対する滝沢、
を引き入れてイーシャンテン。
さらに、
を引き入れてジュンチャン三色に向かうイーシャンテン。
迷うことなく
を河に置いた。
滝沢がこの手をもらったなら、何があろうと一歩も引かないだろう。
麻雀バガボンド、手にした刀の柄へ静かに右手をかけた。
しかし逢川も懸命に食らいつく。
浮かせていた
に
をくっつけてイーシャンテンに。
速度はほぼ五分の状況が続く。
2人がイーシャンテンで並んだ中盤、手を止めたのは堀。
テンパイを入れなければラスの憂き目に。
逢川の仕掛けも目に見えていることから、時間的猶予がどのくらいと見るか?
堀は40秒ほどの熟慮の末、受けが広い
に手をかけた。
「ポン」
滝沢の発声が卓上へ重く響く。
ジュンチャン三色ドラ3のハネ満テンパイ。
狙いの
は山に1枚。
逢川からの直撃かツモで大逆転となる。
ここで全体の河をご覧いただきたい。
役牌が全て切られており、ソーズの一色も否定されている状況。
では、滝沢の手役は何か?
他家から見た場合、考えられる可能性はチャンタ系の手役あるいはトイトイ。
しかし、滝沢の河にはチャンタに使える
、
から並べられており、外側へまっすぐに向かったようには見えにくい。
さらにトイトイへ向かったというように読んだなら、2枚切れの
は盲点。
アガリを拾える可能性は残り枚数以上に高いかもしれない。
右手を刀にかけて目を瞑った滝沢。
その姿をよそに、逢川もテンパイ。
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は山に3枚。
滝沢の河にソーズがバラ切りされている上、逢川はどこからでもアガればトップ。
追いつけば圧倒的に有利である。
居合一閃の滝沢か、それとも状況を味方につけた逢川か。
そして、運命の時。
逢川の手には
が。
しかし、これが止まることはなかった。
滝沢の右手が動いた刹那、刀はすでに逢川の胴を抜いていた。















