まさに「対人戦術の鬼」!BEAST X 下石戟が卓上で見ている「3つのポイント」とは…?【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 3/5 第2試合】担当記者 ゆうせー

しかしながら、内川の勢いも凄かった。

東2局タンヤオドラ3の12000。

東2局1本場は、3900は4200と連続でアガリを決めて、下石をスッと追い越していく。

その内川を追う下石。

東3局の4巡目、

下石はこの手から、

【7マン】を残して、ション牌の【中】を切った!!

この選択も「他家との速度差」が関係しているだろう。

俯瞰で見ると分かるのだが、

下家の醍醐が、早そうな河をしている。

第一打に役牌を切ったあと、【8ピン】【7マン】と手出し。

手なりの河で、使い勝手のいい3〜7の牌がもう余ってきているので、この段階で手が整ってきていることが分かる。

また、醍醐は手なりで進めることが少ない、守備的な打ち手だ。それならなおのこと、醍醐の手牌評価を上げた方がいい。

だからこそ、下石は醍醐の現物である【7マン】を手に残したのであろう。

自身は【8マン】を切っているが、本線は4トイツあってリャンシャンテンになっている、七対子。そう考えると、場に安いマンズの上(数字の大きい方)を持つのも悪くない。

また、自身が後手気味であると感じているからこそ、誰かが【中】を鳴いてくれた方がいい、という考えもある。

リーチが来るよりは、役牌を仕掛けてくれる方が対応もしやすい。また、鳴いた誰かと早そうな醍醐がぶつかる未来も、下石にとっては悪くない。

このあとで、

下石がション牌の【發】を打ったのも、「誰かに鳴いてほしい」という狙いだろう。

これを醍醐がポンして、

ほどなく、300-500のアガリを決めた。

「後手を踏んでいそうな局は、被害が軽く済むような立ち回りをする」のも、下石の打ち筋であろう。

東4局は、

中盤に【1マン】【1マン】【2マン】から【2マン】を先に打った下石が、

【赤5ピン】を鳴いてポンテンに構える。

ここに、

内川が飛び込み、

【發】赤、3900のアガリとなった。

内川はリャンシャンテンから放銃した、このシーンを後に悔いた。

下石が、対人ゲームとして麻雀を上手くとらえている点の二つ目として、「相手の河からどんな手をしているのか」を読む精度が非常に高いことが挙げられる。

「手役や方向性の読み」に優れている打ち手だ。

トップ目に立った親番の下石。東4局1本場の選択がこれまた凄い。

下家の醍醐からリーチを受けた一発目。

醍醐の河はこのようになっていた。

スクリーンショットを撮るのが大変だったくらいの凄まじい速さで、下石は、

無筋の【4マン】を撃ち抜いた!!

醍醐の手出しから、七対子のリーチだと「一点読み」したのだろう。

実際、

醍醐は4巡目に【8ソウ】を切るとき、かなりの間があった。

ここで方針を決めたとして、ドラ表示牌の【8ソウ】を切ったあとで、リャンメンターツが2つ手出しされたら、確かに七対子が本線だろう。メンツを作りにいっているような河には見えない。

それにしても、追っかけ再生できる人は見てほしいのだが、本当に速かった。ノータイムとは、こういう打牌のことを言うのだろう。実況解説が触れる暇もなかったくらいだ。

淀みないテンポで、ツモと打牌を繰り返す下石。

通常の打牌も速いのだが、数々の思考が牌を切る前にまとまっている、というのが素晴らしい。

醍醐の手は、

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