放銃したあとも、役を丁寧に確認する永井。
そして、
「はい」
返事をして、受け入れたくない現実を受け止めた。
リーチ七対子ドラドラドラドラ赤裏裏裏裏。
12ハンの三倍満。
堂岐が七対子でリーチをしている可能性は、河から読みとることは出来る。
下家の堂岐は、
のあとで
を手出ししている。
赤を絡めて使いたいはずのピンズのリャンメンをわざわざ払っているのだから、何か理由がある。
先に述べた「メンツの要らない」七対子。
または、平たい手だとしても先に4つメンツが出来たため、ターツを捨てながらアタマを探している「雀頭のない手」。
もしくは「手役があるため」に![]()
より価値のあるターツを残した場合。
このあたりが読み筋となるだろう。
とはいえ、七対子だとしても
は堂岐がリーチした時点で1枚切れ。
堂岐の河に
があって、
–
のノベタンや亜両面も当然無し。
や
が全て見えているので、789三色も出てこない。
は特別に危険な牌ではない。
また、上家の下石は
を早めに捨てていて、そこから手出しを4つ入れての
切りリーチ。
が出ていることからも![]()
![]()
の形もなかなかなさそうだ。
つまり、この
放銃はやむなしと言えよう。
をカンする前に、
現物の
を抜いて、下石に通りそうな
を打つ手もあるが、永井はこういうところで今季「攻めて」勝ってきた。
この半荘単位でも持ち点がないのだから、ここだけピンポイントに「オリろ」というのも酷な話だろう。
また、
をカンして無理目の牌を引いたら、そこでオリるという選択肢もある。
しかしながら、カンをして
引きのテンパイを果たしたのなら、打
リーチとなるだろう。
後のインタビューで「早そうな滝沢の現物に照準を合わせた」旨を話していた、堂岐の技ありといったところだ。
いくら仕方がないとはいえ、
トリプル(三倍満の俗称)放銃は、点数としても痛いが、心にもくるものがある。
なんとか巻き返したい永井。
続く東4局。
567と678の三色が両方見えるイーシャンテンとなっていた永井は、対面滝沢からのリーチを受ける。
持ってきたのは
。
滝沢は、リーチ前に
も
もツモ切りしている。
永井は、
手格好をキープするために、
をツモ切った。
「ロン」
息を呑む永井。
「8000」
リーチ一発ドラドラ裏。
これは、
マンズが待ちとして残ったときのために先切りを施した、滝沢の戦略を褒めるべきだろう。
永井としても、
ここから![]()
を打つと、三色もピンフも消えてしまう上、![]()
や![]()
が重なったときのテンパイも逃してしまう。
これもまた、仕方のない放銃だ。
永井の点数は、-13800になってしまった。
なかなか挽回が出来ないまま、迎えた南4局。
永井は、
上家にいる、親の下石からリーチを受ける。













