「放銃したら、優勝を逃すかもしれない…」EX風林火山の最終戦!「選手 兼 新監督」二階堂亜樹は震える指先でMリーグレギュラーシーズン首位の座を掴みとれるか??【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 3/26 第2試合】担当記者 ゆうせー

ハネマンを放銃すると、首位から陥落してしまう。

もちろん、セミファイナルへはポイントの持ち越しは半分しかできないので、素点的な意味は小さめではある。

ただ、ここは「レギュラーシーズンの1位通過」が最大目標の半荘だ。

9月から始まった120試合にも及ぶ戦いが、この一戦、この一局で終わるのだ。

なんとかして、首位通過を決めて、笑顔でみんなの待つ控室へ帰りたい。応援してくれるファンに喜んでもらいたい。

長考に沈む亜樹。

(かわいい)

真剣勝負に話を戻すと、

リーチをした場合は、自分がアガれば文句なし。

渋川のツモアガリも歓迎で、自分が放銃しても8000は8300までならセーフだ。

渋川の打点に関しては、ドラの【東】が2枚見えていることしか情報がない。

そして、最大の問題は、亜樹が一発で切ろうとしている【2ピン】だ。

渋川にピンズの下は超危険である。

メンタンピン一発赤赤裏、などと言われたら、目の前が真っ暗になってしまう。

思案する亜樹。

ここ数年で、意図的に「参加率を上げる」方向でのモデルチェンジに成功した亜樹。

ただ、元来は守備的な選手だ。

ここで安全策をとり、渋川のアガリを待つ選択も、浮かんでは消え、また浮かんでは消え、となっていたことだろう。

右手を牌に寄せ、

【2ピン】に触れる亜樹。

その指先は、小刻みに震えていた。

ついに、

意を決した亜樹は、

【2ピン】切りリーチに踏み切った!!!

自分がオリたところで、親の滝沢はオリないだろう。

ならば、自分と渋川の決着で、この局を終わらせるのが最善だ。

もとより自分もリャンメンテンパイ。8000点までは放銃出来るのだから、ここは「参加することで」チーム首位通過を掴みとる積極策をとった。

もちろん、

滝沢も前に出てくる。

【2マン】をポンしてタンヤオのテンパイをとった。

決着の時が訪れた。

亜樹が切った【3ピン】に、

「ロン」

渋川の声がかかる。

打点は──

「2600は2900」

この瞬間、EX風林火山の首位通過が決まった。

終わってみれば、

上位3チームが7.6ポイント以内にひしめく大接戦。

こういう結果を見ると、シーズン途中の半荘で「4着目でもオーラスに2000点をアガって、傷を深くしないまま半荘を終わらせて次につなげる」という選択にも、価値があることを感じる。

セミファイナルではポイントは半分にして持ち越される。ファイナルにいくときには、また半分になるわけだから、ここからも激戦が予想される。

また、渋谷ABSMASは多井がトップを持ち帰ったことにより、雷電より上の状態で3/27(金)の最終日を見守ることとなった。この試合も絶対に見逃せない。

インタビューでは、

今シーズン一番オリていたことを話す亜樹。

それくらいシビアな条件戦であったことが分かる。そして、その中で見事な立ち回りであった。

「選手兼監督」としての初年度であったが、好調な永井と内川を多く使い、調子がなかなか上がらない勝又は温存、自分は要所で出つつ、最後は責任を持って締める、という見事な采配だったように思う。

もちろん、各選手のファンは「もっとこうして欲しかった」という思いもあるだろうが、全員の望みを叶えることは不可能だ。

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