最後まで、笑顔の花を 中田花奈【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/11 第1試合】担当記者 後藤哲冶

最後まで、笑顔の花を 中田花奈

文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2026年5月11日

ついにⅯリーグ2025-26シーズン最終週がやってきた。

現在のポイントは御覧の通り。
雷電はやや厳しくなった印象だが、それでもまだ可能性は十分残っている。

今週の金曜日、8代目の優勝チームが決まる。

この最終週は、言うまでもなく全ての試合が正念場だ。
ここからは1試合1試合が重く、優勝確率に直結してくる。

ただでさえこれだけ差が無い混戦状態、選手の身にのしかかる重圧も桁違いだ。

そんな大事な週の頭の試合。
ファイナルの舞台に初めて立っている一人の女性選手が、笑顔で対局室に足を踏み入れた。

Ⅿリーグ3年目。
レギュラーシーズンを1度も突破できていなかったチームは、今年ついにファイナルにまで進出し――そして今、優勝をかけて争っている。

1年目から成長した彼女は、今この卓を、メンバーを前に、何を思っているのだろうか。

 

第1試合

東家:内川幸太郎EX風林火山
南家:中田花奈BEAST X
西家:本田朋広TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:佐々木寿人KONAMI麻雀格闘倶楽部

東1局は寿人が鳴いて軽くアガリをモノにして、東2局

親番を迎えた中田がダブ【東】をポンして打【8マン】
ドラ表示牌の【7ソウ】を独占しているのも大きい。
決まれば跳満クラスまで見える仕掛けだ。

寿人から切られた【赤5ソウ】をポンできて、これでリャンシャンテン。
【8ソウ】まで使い切れれば跳満だ。

ソーズや字牌をなかなか引かない段階で持ってきた【赤5マン】を、中田は手中に収めた。
これは良い判断。【赤5ソウ】をポンできたことで、これでホンイツでなくとも、【赤5マン】を使えば12000のテンパイが組める。
【5ソウ】という中ごろの牌をポンしているためソーズが分断されていることもあり、くっつきに優秀なこの【赤5マン】残しは良い選択に見える。

しかし最初のテンパイを入れたのは本田だった。
ドラの【8ソウ】を暗刻にしてテンパイ。
今切られたばかりのカン【3マン】待ちをダマテンにして待ち構える。

寿人もテンパイ。【發】【2ピン】と鳴いてホンイツ赤のこちらも8000テンパイ。待ちが悪そうに見えた【4ピン】だがこれが2枚残っている。

中田が安全そうな【9マン】を残して先に生牌【中】を打っていった。
これも面白い選択。自分がアガるにはホンイツである必要があまりなくなっていて、寿人の河が3【2マン】と手から切って行ってホンイツに見える。
これ以上【中】を持っていると寿人に当たりになってしまうケースもあるため、ここは【中】を先に切りたいと判断したのだ。
実際、寿人に【2ピン】【5ピン】【3ピン】【6ピン】を引かれた場合に待ちになるケースも十分にあった。

様々な思考を巡らせて、中田がファイナルの舞台を戦っている。
今回の【中】先切りが絶対に得かどうかは分からないが、少なくとも2年前は、こうした少し捻ったような打牌選択をすることは無かった。
考えて、試して、先輩方に聞いて。
そうして、中田はこのMリーグという舞台を戦い続けてきた。

この局は寿人が【3マン】を掴んで本田へ8000の放銃という結果に。

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