見るものに“勝ちそうだな…”と思わせる「選択の鬼」 BEAST X 下石戟【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/16 第2試合】担当記者 ゆうせー

しかも、今度は現物も増えている。

元からあった【赤5マン】以外にも、先ほど通した【7マン】、そして今場に出た【6マン】と、合計3枚も安全牌がある。

オリるには困らない。

また、高宮に現物かつ堂岐にスジとなった【3マン】を切るという保留の選択もある。

しかし、思い出してほしい。

下石は「勝負手なら受け入れMAX」なのだ。

【3マン】を切ると、シャンポンの受け入れ3枚が減ってしまう。

また、堂岐はマンズの下目(数字の小さい方)を切っていないので、【3マン】はペンチャンやカンチャンの愚形にヒットする可能性がある。

しかも、このままの形でテンパイしたら、どのみち【2ソウ】は出ていく。

最悪、放銃したとしても、本田の親が流れるとともに、2着争いは激化する状況。

自分の手の価値が高いここは、目一杯に構えて勝負する、という判断だ。

それにしても、【2ソウ】をツモってから、全く悩むことなく切った下石は凄い。

打ちながら整理できている情報量が本当に多いのだろう。

だからこそ、腹がくくれている状態で「鬼神のごとく」押していけるのだ。

※鬼神(きしん)

そして、

ついに下石にテンパイが入る。

トップ目なのでダマテン──

にするわけがない!!!

素点意識も高い下石。

ツモや裏などでハネマンクラスのアガリを狙ってのリーチだ!

卓ごと破壊するかのような勢いで攻めていった下石だったが、

アガリを決めたのは高宮であった。

高宮の立場で考えると、点差的なライバルにあたる堂岐のリーチをかわすことが出来たのは大きい。

【白】の300-500。リーチ棒2本もゲット。

このあと、本田が下石に迫ってきて、オーラスを迎える。

南4局、本田は、

二度受け部分だったピンズから鳴きはじめ、

【9マン】のポンもしていった。

セミファイナルのポイント状況は、

このようになっている。

ボーダー争いを考えると、この試合をKONAMIが3着、フェニックスが4着で終えるのは、雷電にとっては望ましい結果だ。

もちろん、本田もトップがとれるならとりたいが、


赤もドラもないこの手では厳しい。

あえて狙うなら、ドラを絡めながらの七対子だろうが、のんびりしていたら親の堂岐に連荘されかねない。

ここで現状を把握して、スッと仕掛けることが出来るのも、本田の強さだ。

そして、

状況判断の鬼、下石戟が盤面を睨むように見ていた。

対面にいる親の堂岐は、本田にチーされた【6ピン】【4ピン】と続けて手出しをしてきた。

質のいいカンチャンを落としていることから、手の内はそれ以上のブロックが揃っていると読める。

また、堂岐は【3ソウ】を切っているのに、今【1ソウ】を手出ししてきた。

これは、ソウズメンツが完成しているところからのスライド、【1ソウ】【2ソウ】【3ソウ】からの【4ソウ】引きの可能性が高いと考えられる。

それなら、最低でも1メンツは出来ているので、カンチャン落としと合わせて、堂岐の手が整ってきているのが分かる。

もし本田の手にドラの【中】がアンコである場合は、下石が【白】で放銃するとまくられる可能性がある。他には、【中】【中】【白】【白】とあって、【赤5ピン】を使っている場合もそうだ。

ただ、ドラの【中】は1枚切れ。

【中】が出たときに本田が鳴いていないので、【中】【中】【白】【白】のパターンはほとんどないと言えよう。

また、アンコで持たれていること自体も可能性としては微々たるものだ。

だから、下石は「親の堂岐がそろそろ来る」ことを見越して、

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