肩で一息、そして。〜竹内元太、破顔一笑の活躍なる【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/24 第1試合】担当記者 千嶋辰治

状況は、寿人が一人で失点を喫しているものの他三者は接戦。
ここでの満貫出アガリやハネ満ツモがかなり嬉しいこともあるが、重視したのは「自らの河が相手からどう見えているか」ということ。
たろうの河はかなり変則的で、チートイツを予感させるものとなっている。
【北】は絶好の1枚切れながら、リーチをかけてしまえば出アガリが期待できなくなってしまう。
そのため、たろうの実践譜ではこれをヤミテンとしている。

その後、元太がたろうに追いついた。

【6ソウ】【9ソウ】待ちのピンフのみを積極果敢にリーチ。
その刹那、

たろうの手には元太のロン牌が。
しかし、メンツ手に移行しようにも【南】は2枚切れ、さらに自身で前巡に【發】を切っており
それは無理。
こちらも勝負に値する手が入っている。
ここは【6ソウ】切りで放銃やむなしか?

たろうの表情が歪む。
そして長考の末に手から切り出したのは、

なんと【發】
さらにたろうは、

4枚目の【6ソウ】をも手の中に納めて元太のアガリを完封した。

手に溺れず自らの役目を果たしたたろうだったが、話はこれで終わらない。

【6ソウ】が欲しかった本田だったが、それが山から無くなった直後に【5ソウ】を暗刻にしてテンパイ。
力みなくリーチを放つと、

カラテンに追い込まれた元太に【8マン】を掴ませて5,200は5,500のアガリ。
本田の思惑どおりにゲームが進んでいく。

・天王山の勝負局、制したのは?

大きなアガリはないものの、一つ、また一つと確実に相手を仕留めてきた本田。
順調だった本田の道のり、風向きが変わったのは南2局1本場

トップ目の本田が【白】を一鳴き。仕掛け屋らしく積極的に前に出ていく。
さらに本田は、

安めながら【2マン】を仕掛けてドラ切り、【5マン】【8マン】のテンパイ。

このまま押し切って連荘を目論むが、手を短くするということはこういう危険も孕んでいる。

リーチの声に合わせ、牌音高らかに【2マン】を河へ打ち込んだのは元太。
これさえツモれたら、というカン【5ピン】を埋めての【1ソウ】【4ソウ】待ちはかなり強い。

元太はリーチ棒を場に置くや否や、肩で大きく息を一つ。
自らを包む緊張感がいかほどのものかを物語っている。

そして、緊張感の中にいたのは元太だけでは無かった。

このリーチの一発目、本田の手が止まった。
ツモ【9ソウ】
手の中は無筋とション牌だらけだ。
どうせオリられないなら… と、本田が【9ソウ】をぶっ放すことは多い。
しかし、この1牌を切ることが出来たとしても、決着までに手牌7枚2,000点の手でどれだけの勝負をしなければならないのか。

思案に暮れる本田。
結局【9ソウ】を切って全面戦争に打って出るのだが、そうなると大抵の牌は止まらない。

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