それぞれのセミファイナル【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/28 第2試合 高宮まり vs 本田朋広 vs 内川幸太郎 vs 醍醐大】担当記者 カイエ

上家から【赤5ソウ】が出る。チーもポンもできる手牌だが、ポン。
こうしておくと【5ソウ】の壁でノーチャンスになる牌を多く抱えられる。

【5マン】【8マン】テンパイは7山。もらったか。

しかし、すでにドラの【發】を鳴いている親の内川が、ここで加槓。圧をかけていく。

高宮、手が震えて、新ドラがうまくめくれない。

珍しい気がした。
同時に、それだけこの一戦に起用されたプレッシャーと戦っていたのだと知れた。
いつもは飄々としているほんわかまりしゃんの、内心が読み取れる場面だった。
期待と責任への重圧。
しかし、跳ね除けてこそ、ベルセルク。

実際には、内川はまだリャンシャンテン。
ここから【5ピン】を切って、ポン材2種とピンズを鳴きやすい形で、持った。何より【4ソウ】【7マン】【5ピン】と並べたことで、さすがにテンパイかと周囲に緊張感と警戒心を与えられる。

実際、醍醐はこのド真ん中のピンズ手出しを見て、新ドラの【9ピン】を切りきれない。
親の上家である本田は終始受けており、場には内川と高宮が残った。

だが高宮7山のアガり牌は次々と脇に流れ、

無情にも残り2枚まで減っていた。
そして、無筋の【2マン】を掴んですぐに撤退。
高宮、決めていたのだろう。オリる判断が非常に速かった。

しかし、ご存知の通り、麻雀は残酷なゲームだ。
次巡、先ほどまでのアガり牌だった【8マン】を持ってきて、局後に高宮は悔やむことになった。
あの【2マン】を押せなかったか、と。たった1牌を通せなかったか、と。

いや、やはり難しいように思える。
点数状況的にも、ここで12000点以上が確定の親への放銃は、3着落ちでフェニックスの下に潜ることになる。
局面、すでにラス前。
フェニックスとの差は10000点以上あり、自分から崩れるのはやっていない。
手が震えるほどの緊張感の中、冷静かつ賢明な選択だったように思う。

結局、この局は内川のひとりテンパイで流局。
このあと親の満貫をツモられ、高宮は2着フィニッシュ。
最高の結果とはならなかった。だがベストでなくともベター。
条件を軽くして、さあ、最終日の選手起用にも注目が集まる。

内川幸太郎の場合】

すでに風林火山のファイナル進出は、ほぼ決まっている。
あとはその先の戦いに向けて、どれだけポイントを持ち越せるか。

だが、この男には返さねばならない借りがあった。

キューピンマヨネーズ、憎し。

前回、久々の登板で、開局早々、伝説の「【西】」以来の役満放銃。
一選手の2度の役満放銃はMリーグ初。
不名誉な記録に名を刻んでしまっていた。

南3局2本場

内川、2着で迎えたラス前の親番連荘中。
赤赤ドラはあるものの、決して良いとはいえない配牌から、強引にタンヤオで仕掛けていく。

幸い、脇の進行も停滞気味で、【3マン】【5マン】【6マン】【8マン】の悪形から、急所のカンチャンを2つ鳴いて捌けた。
それでもリャンカン選択からの愚形待ちが残るが、親で満貫のテンパイと、打点はある。

本田からリーチの声があがるも、残り枚数は3枚で互角。

これを制して、4000は4200オール。
ここまで守備的な選択が目立った内川だったが、ここぞの場面では決める。
高宮をかわし、トップに。
結局、この和了が、この半荘の決め手となった。

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