徹底封殺・勝又健志 今ではなく、最後に勝つための策【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/11 第2試合】担当記者 東川亮

最後は自身もテンパイを入れて、萩原との2人テンパイで流局。

大介も、もしかしたら河を見て勝又の意図に気がついていたかもしれない。そう、今はもう平時ではない。チーム優勝に向けて知略を巡らす戦場。首位のチームには苛烈な包囲網が敷かれるのだ。

オーラス、勝又の手は捨て牌1段目の段階でチンイツの2シャンテンまできていた。もし門前で仕上がれば、倍満ツモで逆転トップまで見える可能性がある。

しかし、滝沢から切られた急所の【3ピン】はチー、これで、いったんはホンイツのみ、2000点テンパイ。待ちは2枚切れの【發】にとった。後の安全度、そしてチンイツ以降も見据えてのことではあるが・・・。

後がない大介がリーチ、【1ピン】【4ピン】待ちは山に5枚残りだが、その河には【發】

滝沢は、親の現物として【發】を温存していた。それをここで使うと、

「ロン、2000」

勝又の点数申告が、試合に終止符を打った。2000点であれば、大介がリーチをしたときにはどこからもアガれるが、もしチンイツになっていた場合、萩原からアガると大介を3着に押し上げてしまうことになる。もしかしたら、このままのほうが勝又的にも良かった、まであったのかもしれない。

試合を終えて、風林火山とBEASTの差は117ポイント。場合によってはさらに20ポイント以上離れていた可能性もあっただけに、この順位表は勝又が作りあげたと言ってもいいだろう。

徹底封殺、勝又健志

条件戦における「麻雀軍師」の大局観と凄みを、まざまざと見せつけてくれた一戦だった。

この男がいる限り、風林火山の、そしてMリーグの戦いは最後まで面白くなる。

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