と色めきだつ筆者の思惑をよそに、瀬戸熊はこのまま8本場まで積む。そう、「クマクマタイム」の名で恐れられているアレだ。
東4局4本場
逢川から先制リーチを受けたものの、高目678の三色同順となる手で押し返し、高目の
をツモアガリ。
裏ドラを2枚乗せ、6000は6400オール。持ち点は6万点に迫る。
東4局5本場
カン
で先制リーチを打つと、永井からロンアガリ。3900は5400を加点した。
東4局6本場は流局し、続く東4局7本場。
永井の先制リーチ、仕掛けてかわしにかかった逢川の二軒テンパイをかわし、
価値ある、500は1200オール。これはツモアガリだから、まだ本場の計算も難しくないが、この辺りからロンアガリは面白い感じになる。
東4局8本場
「ロン。えーっと…。」
「はい。あーっと…。」
筆者はMリーグスタジオに行ったことがないのだが、天井に電卓のディスプレイでもあるんじゃないかと勘ぐりたくなる。普段はやや下向きの真剣な表情なので、上を向いてポカンとしている表情は貴重だ。理由は、逢川の3900は6300。計算式にすると、3900+300×8ということになる。
とにもかくにも、こうして選手の楽しい表情を麻雀ファンにお届けし、クマクマタイムはようやく終焉を迎えたのだった。
南1局
トップ目の瀬戸熊こそ突き抜けたものの、3人が2着争いをする中、7巡目に先制リーチを打ったのは佐野。
に
がくっついたのは、やや不満ではあったものの、
永井からこの
トイツ落としを誘い出したのだから、結果オーライか。永井目線、
と
の選択は、
が場に3枚切られており、裏ドラになりにくい方として
が選ばれることになった。
「ひながフェニックスになった」と書くと、やや大袈裟かもしれない。
しかし、佐野にとって、着順を上げる価値あるアガリにはなった。
(よかった…本当によかった…。)
フェニックスファンならずとも、この表情にはグッとくる。佐野ひなこ、親の12000で4着目から3着目に浮上。
南4局
オーラスは、8万点を超えて着ダウンの可能性がほぼなくなった瀬戸熊が伸び伸びと打つ。
素点回復をねらった永井の先制リーチに対し、2着をキープしたい逢川が仕掛けて、2人が同じ![]()
待ちになった場面で、真っ直ぐ撃ち抜いた
にロンの声が重なった。
頭ハネで永井のアガリ。しかし、逢川にしても2着キープの目的は果たせたわけで、さほどの怒りも悲しさもなかっただろう。
この1試合だけでチーム雷電に+101.9ポイントを持ち帰った瀬戸熊。この観戦記では冒頭からずっと佐野、佐野と連呼してきたわけだが、最後は瀬戸熊直樹に敬意を表して。
このRMOで締めたいと思う。
チーム雷電は、首位に立った。
まだ120分の5とはいえ、「悲願の初優勝に向けて好スタートを切った!」と言っておこうじゃあないか。そして、5連休の中日に、勝利の美酒に酔いしれようじゃあないか。ねえ、ユニバースのみなさん。

中島由矩(なかしま・よしつね)1978年1月25日生まれ石川県金沢市出身・在住。日本プロ麻雀協会20期前期。
学習塾中島塾代表、ボードゲームサークルタカラバコ代表、健康麻雀教室講師、2025年から石川県金沢市で私設リーグ【タカラバコリーグ】を立ち上げるなど、精力的に活動している。
通称【アルパカnote】https://note.com/nakashima_npm












