麻雀連鎖読みのテクニックに迫る!──下石戟のすべらない話──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/30 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

そうして、カン【3マン】のテンパイを外すと

役なしのカン【5ソウ】待ちでは、ドラ跨ぎとなる【2マン】を押してテンパイを取っていく。

もちろん、これが放銃につながる可能性もあっただろう。だがそれは、相手の手にドラが複数枚あると読むからこそ出来る、ギリギリのプレーだったのである。

その証拠に、放銃牌となるこの【8マン】がやってきたところで再び手が止まると

下石が直前に手出しした【7マン】の意味を考え、【8マン】はシャンポン待ちに当たりうる牌と判断。雀頭の【2ピン】に手を掛け、

下石の連鎖読みに負けじと、この【8マン】を見事に止め切ったのであった。

それは、まだまだ人間の読みが高い精度を誇ることを証明するような一打。AIはここで放銃となっている。

この局、結果的には朝倉の放銃で幕を閉じることになった。

嬉しいカン【5ピン】が入るも、出ていく【4ピン】は超危険牌。

ここで朝倉AIが、計算を踏まえた上で選んだのは

【6ピン】を切って、一馬と同じくテンパイ取らず。

しかし、


下石
「…ロン!」

狙っていた待ちではなかったのだろうか。手牌を倒した下石の表情には、少し意外そうな驚きが浮かんでいた。

だが、それ以上に印象的だったのは、放銃となった朝倉の表情だった。

まさか、という思いだったのだろう。

目の前で起きたことをすぐには受け入れられず、ただただ、倒された手牌を見つめるしかなかったのだった。

試合後には、チーム内で互いの意見をしっかりと交わし、共有していく。それこそが、このチームの強みでもある。

ちなみに、この場面でAIが推奨していたのは、放銃回避となる強気なテンパイ取り。

人間の読みが上なのか、それともAIの示す最善手が上なのか。

その答えは、今後も長く議論されていくことだろう。

朝倉
「しばらく、さようなら…」

こちらは、しばらくと言わず、すぐに帰ってきてほしいところだ。

鬼神が魅せた「連鎖読み」テクニック集

この試合、トップを獲得したのは、随所で「連鎖読み」を披露した


下石戟であった。

開局から一度もトップの座を譲ることなく、試合を支配した鬼神。

点数状況から導き出した巧みな守備や、連鎖読みの真髄を見せつけた圧巻の一局。まさに、その強さを存分に知らしめる試合となった。

南2局1本場

50,000点オーバーと大きくリードしているものの、2着目の一馬も40,000点を超え、じわじわと迫ってきている。しかも、この局は一馬の親番だ。

ここは一つの勝負所。アガリの価値は非常に高い。親を流してしまえば、残る2局を優位に進められる。

そして4巡目に【8ピン】をツモり、ターツは揃った!
さあ、何を切る!?

手に取ったのは…

鬼神ならぬ、破壊神。

カン【7ピン】ターツを破壊する、まさかの【6ピン】切りだった!!

ここでの連鎖読みは、以下の3段階。

① ラス目の朝倉が【1マン】と【北】をポンしている。
➡︎アガリに向かっている。局を終わらせる意思が見える。
② それに対して、3着目の勝又がドラの【發】を打ち出してきた。
➡︎朝倉以上にスピード感があり、アガリに近い可能性がある。
③ 下石自身のテーマは局を流すこと。
➡︎自分でアガリに向かうよりも、二人にアガリを任せた方が得策。リーチに備えて安全牌を持つ選択が有力だ!

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