そうして、カン
のテンパイを外すと
役なしのカン
待ちでは、ドラ跨ぎとなる
を押してテンパイを取っていく。
もちろん、これが放銃につながる可能性もあっただろう。だがそれは、相手の手にドラが複数枚あると読むからこそ出来る、ギリギリのプレーだったのである。
その証拠に、放銃牌となるこの
がやってきたところで再び手が止まると
下石が直前に手出しした
の意味を考え、
はシャンポン待ちに当たりうる牌と判断。雀頭の
に手を掛け、
下石の連鎖読みに負けじと、この
を見事に止め切ったのであった。
それは、まだまだ人間の読みが高い精度を誇ることを証明するような一打。AIはここで放銃となっている。
この局、結果的には朝倉の放銃で幕を閉じることになった。
嬉しいカン
が入るも、出ていく
は超危険牌。
ここで朝倉AIが、計算を踏まえた上で選んだのは
を切って、一馬と同じくテンパイ取らず。
しかし、
狙っていた待ちではなかったのだろうか。手牌を倒した下石の表情には、少し意外そうな驚きが浮かんでいた。
だが、それ以上に印象的だったのは、放銃となった朝倉の表情だった。
まさか、という思いだったのだろう。
目の前で起きたことをすぐには受け入れられず、ただただ、倒された手牌を見つめるしかなかったのだった。
試合後には、チーム内で互いの意見をしっかりと交わし、共有していく。それこそが、このチームの強みでもある。
ちなみに、この場面でAIが推奨していたのは、放銃回避となる強気なテンパイ取り。
人間の読みが上なのか、それともAIの示す最善手が上なのか。
その答えは、今後も長く議論されていくことだろう。
朝倉
「しばらく、さようなら…」
こちらは、しばらくと言わず、すぐに帰ってきてほしいところだ。
鬼神が魅せた「連鎖読み」テクニック集
この試合、トップを獲得したのは、随所で「連鎖読み」を披露した

下石戟であった。
開局から一度もトップの座を譲ることなく、試合を支配した鬼神。
点数状況から導き出した巧みな守備や、連鎖読みの真髄を見せつけた圧巻の一局。まさに、その強さを存分に知らしめる試合となった。
南2局1本場
50,000点オーバーと大きくリードしているものの、2着目の一馬も40,000点を超え、じわじわと迫ってきている。しかも、この局は一馬の親番だ。
ここは一つの勝負所。アガリの価値は非常に高い。親を流してしまえば、残る2局を優位に進められる。
そして4巡目に
をツモり、ターツは揃った!
さあ、何を切る!?
手に取ったのは…
鬼神ならぬ、破壊神。
カン
ターツを破壊する、まさかの
切りだった!!
ここでの連鎖読みは、以下の3段階。
① ラス目の朝倉が
と
をポンしている。
➡︎アガリに向かっている。局を終わらせる意思が見える。
② それに対して、3着目の勝又がドラの
を打ち出してきた。
➡︎朝倉以上にスピード感があり、アガリに近い可能性がある。
③ 下石自身のテーマは局を流すこと。
➡︎自分でアガリに向かうよりも、二人にアガリを任せた方が得策。リーチに備えて安全牌を持つ選択が有力だ!













