麻雀連鎖読みのテクニックに迫る!──下石戟のすべらない話──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/30 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

さらに、ソーズは【4ソウ】【5ソウ】【赤5ソウ】【6ソウ】の中ぶくれ形。タンヤオの仕掛けも有効な形となった。実際、マンズの並びもカン【4マン】を鳴くためのフォーメーションに変化している。

すると、

上家の勝又から、【6マン】が放たれた!

下石はどうする!?
鳴く? スルー?
仕掛けるならどう鳴く!?

ここは迷わず、【4マン】【5マン】の形でチーした!!

この場面で驚きだったのは、巷で大人気のトップ量産型AI・ウロボロスくんの判断だ。

「スルー寄りかな。」

なんと仕掛けずにスルーする選択を勧めたのである。

また今回、鳴きを勧めたのは

オメガΩ(副露派)
「【5マン】【7マン】を使ってチー寄りかな。」

ガンマγ(守備重視派)
「【7マン】【8マン】を使ってチー寄りかな。」

この2タイプなのだが、どちらも下石の鳴き方とは異なっていた。

では、一体なぜ下石は、それらとは違う【4マン】【5マン】を使ってのチーという別のルートを辿ったのだろう。

だがその答えは、しっかりと盤面に隠されていたのである。

① 自分自身・一馬・朝倉がマンズ以外から切り出している。
➡︎マンズが高くなりそう。
② 勝又が、それを見てカン【8マン】ターツを外してきた。
➡︎マンズの下目は持ってるかもしれないが、上目は持ってないかも。
③ 全体的にマンズは良くないかもしれない。だが、朝倉が【9マン】をツモ切ったこともあり、【8マン】は山にいる可能性が高い。

という思考の流れがあるのだ。

つまり今回のネックは、マンズの下目にあたるドラ表のカン【2マン】。そこを解消しつつ、【8マン】のアンコやポンに備えるのであれば、【4マン】【5マン】で仕掛ける必要があったのである。

これは、下石が得意とする「連鎖読み」の技術。

そして、その技術を一冊にまとめた初の書籍となる


「図解・麻雀連鎖読みテクニック」が、11月11日に竹書房から発売予定。せっかくなので、ここで宣伝しておこう。
https://www.takeshobo.co.jp/book/b10195081.html
著者:下石戟
構成:坪川義昭(金曜担当ライター)

この後、おそらく本人もそこまで期待はしていなかったであろう、ドラの【3マン】を引いてイーシャンテンになると

この【6ピン】引きで、シャンポン待ちテンパイ。

そして、もともとの狙い目だった【8マン】は、当然のように山に2枚残っている。

昨シーズンのMVP・下石戟。

一見すると細かく、目立たないプレーかもしれない。だが、一つ一つの選択の積み重ねが、やがて大きな結果へと連鎖していくのである。

こうしたファインプレーを称えて(たたえて)、この章は幕を閉じるのであった──。

そう、普通はそうなるんだけど…。実は、この局の凄みはまだ終わらない。その下石の仕掛けに潜む(ひそむ)、わずかな違和感。そこに気づいた者がいた。

それは、


一馬だ!

【4マン】を引き、ドラ待ちのカン【3マン】テンパイしたところで手が止まる。

(なんだ… あのリャンメンの仕掛けは…。ドラが【3マン】なのに【6マン】チーだと!?)

そう考えると、自ずと浮かび上がってくるのが、【3マン】【3マン】【4マン】【5マン】などの仕掛け。つまり、ドラの【3マン】が手の中で固まっている可能性だ。

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