仲林圭が個人3連勝!勝負どころで魅せた「腕」【Mリーグ2026-27 観戦記 10/30 第1試合(麻雀2ch)】担当記者 香川さにい

仲林圭が個人3連勝!

勝負どころで魅せた「腕」

文・香川さにい【金曜担当ライター】2026年10月30日

第1試合

東家:東城りお(BEAST X)
南家:内川幸太郎(EX風林火山)
西家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
北家:逢川恵夢(EARTH JETS)

実況:小林 未沙 解説:魚谷 侑未

仲林が巧みな押し引きで東場を独占!4連続アガリで3連勝へ突き進む

東1局1本場に満貫のアガリを決め、勢いに乗ったのは仲林だった。3局連続でアガリを決めてひとり抜け出すと、流局をはさんで東4局を迎える。ここでは、仲林の持ち味である精度の高い読みに裏付けられた堅実な押し引きが光った。

8巡目、1向聴の仲林から【東】がツモ切りされると、親の逢川がポンしてテンパイ。カン【5マン】に待ちを取ることもできるが、ポン出しは【6マン】。【1マン】と【9マン】のシャンポン待ちを選択した。ドラの【1マン】を使い切り、ダブ【東】ドラ2の親満が確定した。一方、ダブ【東】の仕掛けということもあり、他家の警戒度もかなり高まっている。

1向聴が続いていた仲林も【4ピン】を引き入れ、【赤5マン】を切ればテンパイという場面。ダブ【東】を鳴いている親を相手に、難しい押し引きが迫られるが、仲林は【赤5マン】をプッシュ。【6マン】【9マン】待ちのピンフのみをダマテンに構える。

【7マン】が自身から3枚見えていることから、ポン出しの【6マン】周辺のマンズが雀頭になっている形と読んだのだろう。トップ目ではあるものの、逢川に満貫を一度アガられるだけで並ばれる状況。ここは勝負に出て、局を流すことを決断したようだ。

しかし、次巡に【5ソウ】を引いたところで仲林の手が止まる。自身で【3マン】と【5マン】を通したことで、ソーズの待ちが色濃くなっている状況。特に【4ソウ】が早いため、【5ソウ】【8ソウ】待ちは本命とも言える危険牌だ。熟考の後、仲林は現物の【2マン】をトイツ落としする選択をした。

【3マン】や【5マン】には通せる根拠があったからこそ押した一方で、危険な牌を引いた際にはきっちりと撤退できる。こうした押し引きのメリハリこそ、仲林の強さなのだろう。

次巡に【6マン】をツモり、惜しくもアガリを逃す形となってしまった仲林だが、ここで胆力を見せる。【5ソウ】単騎のダマテンに構えていたところに、嬉しい【5ソウ】のひょっこりツモ。ツモのみの300、500は500、700のアガリを決め、逢川の親番を蹴ることに成功した。

これで仲林のアガリは4回連続。東場はまさに仲林の独壇場であった。前回トップ獲得の勢いそのままに、3連勝に向かって舵を切る。

 

仲林、再びトップの座へ!勝負どころで精度抜群の読みが光る

東場は順風満帆な航海を続けていた仲林だが、ここにきて陰りが見え始める。南入後、親番を迎えた東城が2局連続で満貫のアガリを決め、あっという間に仲林を逆転したのだ。流局をはさんで迎えた南1局3本場。これ以上の加点は許したくない局面で、仲林の腕が光った。

【5マン】を引き入れて1向聴となり、カン【3マン】とカン【7ピン】のターツ選択を迫られた場面だ。場には【3マン】が1枚切られており、見た目枚数ではカン【3マン】を払いたくなる状況。しかし、仲林は【8ピン】切りを選択した。たしかにピンズは場に高く、他家が早い巡目に【1マン】や【2マン】を捨てていることから、【3マン】の場況も良い。見た目の枚数に惑わされず、場況をしっかりと読んだうえでの選択だ。果たして、その判断は吉と出るか——。

次巡、見事に【3マン】をツモってテンパイをつかみ取る。まさにカンチャン選択の達人といったところか。【6ソウ】【9ソウ】待ちのピンフドラ1で先制リーチをかけた。ここでアガれば、再びトップ争いに名乗りを上げることができる。仲林、ここは決めたい!

仲林のリーチ後、逢川が4面張でテンパイし、東城も追っかけリーチにたどり着く。3者のめくり合いになるかと思われた矢先、仲林が【6ソウ】をツモって決着。さらに裏ドラを1枚乗せ、リーチツモピンフ赤1裏1の満貫に仕上げた。このアガリでトップに返り咲いた仲林だが、2着目との点差はわずか6,300点。このまま追い風に乗り、勝利への航路を切り開けるか!

最後は自力で決着!勝負強さでつかんだ連勝

3着目の内川が親番で粘りを見せる中、盤石の1向聴となった仲林が、仕掛けていた内川に3,900は4,800を放銃。2着目・東城との点差は2,500点にまで縮まってしまった。

痛い放銃となった仲林だが、すぐさま反撃に転じる。カン2sを引き入れ、わずか5巡目に【1マン】と【北】のシャンポン待ちでテンパイ。今にもアガれそうな待ちだけに、勝負あったかと思われた。

しかし、小さなアガリで親番を繋いでいた内川にも、ようやく勝負手が入る。カン【6マン】を引き入れて手が引き締まり、6,000オールまで狙える手に育ってきた。仲林がアガるのが先か、内川のリーチが先か。

内川の手が実るより先に、逢川が【北】をつかみ放銃。2,000は3,200のアガリを決め、仲林はほっと一息といったところか。打点こそ小さかったものの、内川の大物手をかわすことができたのは値千金だ。そして、着順はそのままに勝負のオーラスを迎える——。

後がないラス親の逢川は連荘を目指すしかない。他3者がアガらなければ決着がつかない状況で、暫定トップの仲林が積極的に動き出す。役牌バックの【9ソウ】ポンの仕掛け出しだ。

直後にライバルの東城から【北】が切り出されると、これをポンして1向聴に。局も中盤に差し掛かろうというところで、ここへ来て一気に仲林の手が進み出した。

流れをつかんだ仲林は、次巡に【1ピン】を引き入れ【5ソウ】【8ソウ】待ちでテンパイ。【8ソウ】が3枚見えながらも、山には残り3枚。この勢いのままトップでゴールを決めたい。

しかし、カン【6ピン】でテンパイした東城からリーチがかかる。リーチタンヤオドラ1で、どこからアガっても無条件で逆転トップとなる勝負手だ。まさにオーラスにふさわしい展開となり、激しいめくり合いになるかと思われたが——。

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