雷電・浮上の光明。
本田朋広が傷だらけになって
掴んだ3着。
文・南山幸浩【木曜担当ライター】2025年11月6日
第2試合
東家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:下石戟(BEAST X)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
実況:襟川麻衣子
解説:土田浩翔
私は特定の推しチームはなく対局が面白ければそれだけで満足だ。
どこかが負けたからといって気が滅入ることもない、お気楽なMリーグファンである。
だがしかし、そんな自分からでも最近の雷電の低迷ぶりは観ていて辛いものがある。
10月の月間成績が10チーム中10位なのである。(9月は2位!)
11月に入ってからもプラスがないというなんとも苦しい状況で、本日1試合目も瀬戸熊が3着と厳しい結果。
そんな現状を打開すべく登場したのはエース・本田朋広。
雷電ユニバース達のうっぷんを晴らしてくれるのか?!
「ざわついた本田の選択」
【東1局】
開幕早々、ぶつかり合う展開に。
4巡目、太から嵌
待ちの先制リーチはリーチ・一気通貫・赤の満貫。
親の本田は上家からの出た
をスルーし、
をツモ。
無筋の
を押す。
ドラドラの下石も一歩も引くまいと
をプッシュ。
8巡目、白鳥が![]()
待ちの両面リーチで追っかけ。
を引き入れた親の本田の手が止まる。
2軒リーチ、さらに下石も押し気味だ。
赤ドラは2枚見えているがドラの
は生牌である。
自分の手は鳴いて5800から門前で12000まで見える。
さあどうする?!
太の現物である
を切ればイーシャンテンだが、宣言牌が
である白鳥には危険か。
の筋である
、筋でありワンチャンスでもある
の対子落としで回るのが無難か?
長考の末、本田が下した決断は白鳥の当たり牌である
切り。
白鳥への放銃はリーチ・一発・タンヤオ・平和・裏ドラの8000。
コメント欄がざわついた強気の
切りの思考を対局直後の感想戦でこう振り返っていた。
「元々、嵌
のテンパイを取るつもりはなかった。
場況的に![]()
が鳴けてテンパイも取れそう。結果、
切りになった」
「同じような場面がきても![]()
ではなく、
かオリの
」
押しor降り。![]()
で回る選択肢はないという。
では、なぜ押す事を選んだのか?
鳴いても出和了5800,2000オールの手ではあったが、
個人的には「チーム戦」が影響した選択だったのかもしれないと感じた。
現状から脱却したいという思いからの苦渋の決断だったのではないだろうか。
雷電ファンにはなんとも辛いスタートを切った本田。
ここから、さらなる試練が待ち受けていた。














