トンネルを抜けると、
そこは雪原で──
TEAM雷電・萩原聖人の
「これで6連続となる4着」は
回避できたのか??
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2026年10月29日
第2試合
東家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:石井一馬(EARTH JETS)
北家:佐野ひなこ(セガサミーフェニックス)
みなさんは、自身が放送対局のリーグ戦で「7戦6ラス」を食らったときに、どんな精神状態になるかを想像したことがあるだろうか?
萩原は、Mリーグでその渦中にいる。
話を少し変えよう。
私は萩原の、
試合中の表情を見るのが好きだ。
あくまでもこれは主観の話だ。押し付ける気はない。
スマートに打ってほしい、という方の気持ちも分かる。また、所作などはまた別の話だ。
ただ、ひたすらに泥臭く、ときには子どものごとく無邪気に、一打一打気持ちを込めて打つ萩原からは、「麻雀」が本当に好きなんだという気持ちが伝わってくるのだ。
しかし、チームが好調の中、目下5連続の4着を引いている萩原の表情は、
「悟り」を開こうとしている僧のようであった。
笑うのは違う。
しかし、怒るのもまた違うだろう。
だからこその、無。
萩原は、泥沼の状況を「受け止めて」舞台に上がっているように私は感じた。
東1局。
8巡目、親番の萩原に分岐が訪れる。
絶好の
を引いてきて、1枚切り番だ。
筆者は、「萩原は
を切る」と確信に近い思いでモニターを見ていた。
萩原は、ドラや手役を重く見ながら打つプレイヤーだ。
ドラの
を絶対に切らない1ブロックと見立てて、マンズメンツを完成させたときのドラ単騎リーチを想定しながら、12000以上のアガリを見る選択をするはずだ。
だが、萩原が切ったのは──
ドラの
だった!
立体図を見てみよう。
(NAGA解析は、筆者がt-yokoさんの記事
https://note.com/tyoko_tenhou6dan/n/n065ed5f755a3
から購入したものである。灰色の牌はツモ切りを示す。)
注目したいのは、上家と対面が早々と
を切っていることだ。
上家に関しては
もかなり早く打っているので、ソウズの下目(数字の小さい方)の場況は良好だ。
萩原の手には赤が内蔵されているので、リーチと絡めた際には中打点以上が狙える。
萩原は「ソウズの良さ」という場況を重んじて、ここでドラの
をリリースしたのだ。
面白いのだが、「トップ取り型」のAI、ウロボロスは、
と
を「どちらもアリ」としていた。
牌の上にあるのがNAGA7タイプの推奨度を表すバーだ。一番右の黒いバーがウロボロスの評価となる。
僅かに
の方が長いのだが、ウロボロスは「これをしたい!」と一択気味に選択を提示してくることが非常に多いAIだ。
そのウロボロスの推奨度が、打牌選択においてここまで拮抗しているのは、日々研究している私でも見たことがないくらいの状態になっている。それだけ、ここでは「どちらもある」と考えることが出来るだろう。
選手たちは大変だ。
このレベルの選択が百発百中で正解することなんてあり得ない。
ドラの
を打って、
を引こうものなら、













