「今シーズン1(イチ)効きました」と言わしめた 『スナイパー寿人』の一撃…!【Mリーグ2024-25観戦記 12/26 第2試合】担当記者 ゆうせー 鈴木優 vs 醍醐大 vs 佐々木寿人 vs 渋川難波

「今シーズン1(イチ)効きました」
と言わしめた
『スナイパー寿人』の一撃…!

文・ゆうせー【木曜担当ライター】2024年12月26日

1戦目、トップを獲った堀のインタビュー。

堀「次、(渋川)難波ちゃんなんで…」

こ、これは!

今季に何度か見た、

堀「僕が連投します」→渋川「僕の名前言わなくて良くない!? w」

の流れか!?

堀は、こう続けた。

堀「今日は(2024)年の最後なので、連投するかどうかは楽屋に戻ってから話し合って決めたいと思います」

なるほど、今週が終われば、Mリーグは一旦冬休みに入る。年内最後に出ておきたい気持ちも渋川にあるかもしれない。1/6(月)の再開まで少し間もあるので、ここはいったん持ち帰った形だ。

そんなこんなで、堀からのバトンをもらって、

2戦目に登場したのは渋川だった。

並ぶ数字が、目下の好調ぶりを示している。

この日も、東場からたっぷりと見せ場があった。

第2試合

東家:鈴木優U-NEXT Pirates
南家:醍醐大セガサミーフェニックス
西家:佐々木寿人KONAMI麻雀格闘倶楽部
北家:渋川難波KADOKAWAサクラナイツ

まずは東1局

テンパイした渋川は、ここから、

【4ピン】を切って【8ソウ】単騎に受けた。

実は、「アンコがあるテンパイで、中膨れの牌を切っても激痛の裏目は少ない」。

部分的に抜き出すと、

【3ピン】【4ピン】【4ピン】【5ピン】

から【4ピン】を切っても、【2ピン】【5ピン】を引こうが【3ピン】【6ピン】を引こうが「ノベタンや亜両面でリーチが打てる」のである。

もちろん、【4ピン】を残しておけば【3ピン】【3ピン】【4ピン】【4ピン】【5ピン】のようなリャンメンターツ作成ルートが残るので、ピンフ一盃口といった手役は逃すことになる。ただ、周りをツモ切ることにはならず、リカバリーが効きやすい選択なのだ。

その点を踏まえて、【4ピン】を切ったあとの渋川の牌姿を見ると、

【2ピン】【5ピン】を引くと、【2ピン】【5ピン】【6ピン】待ちの三面張でリーチが出来る。

【2ピン】【3ピン】【4ピン】【5ピン】【7ピン】【7ピン】【7ピン】 【3ピン】【4ピン】【5ピン】【5ピン】【7ピン】【7ピン】【7ピン】

また、【6ピン】をツモれば【3ピン】【4ピン】【5ピン】【6ピン】【7ピン】【7ピン】【7ピン】となって、なんと【2ピン】【5ピン】【8ピン】【3ピン】【6ピン】の5面待ちだ。

しかも、ここで【4ピン】を切っておけば、リーチ時には【2ピン】【3ピン】が出やすくなる先切り効果にも期待が持てる。

一方で、ツモ【3ピン】ピンフ一盃口を逃し、また【8ソウ】自体の横伸びは強くない面もある。

それらを踏まえてもなお、ピンズの多面待ちになったときを強く見て、「勝負先切り」をした格好だろう。安全度として、【8ソウ】の方が上だったのもあるか。

この手は中盤に、

「宣言牌伏せモーション」からの5面待ちリーチへと発展!

【2ピン】をツモって裏も乗り、2000-4000のツモアガリで先制パンチを決める。

東2局では、

役役赤のアガリを見て1枚切れの【北】を打ち出したあと、【8マン】を引いたこの場面で、機敏に方向転換していく。

マンズの一気寄せだ。

ピンズより先にマンズが打てる、そんな巡り合わせも手伝って、

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀シリーズ 新刊情報/