麻雀連鎖読みの
テクニックに迫る!
──下石戟のすべらない話──
文・小林正和【金曜担当ライター】2026年10月30日
普段、何気ない日常生活の中でも、私たちは無意識のうちに先を読んで行動している。
例えば、天気。
ふと空を見上げると、南西の空に黒い雲が見える。
➡︎ 風向きが変わってきた。
➡︎ そろそろ雨が降りそう。
➡︎ 洗濯物を取り込んでおこうかな。
あるいは、電車の乗り換えだって。
乗っている電車が遅れている。
➡︎ このままでは乗り換えに間に合わないかも。
➡︎ 次の電車も混雑するかもしれない。
➡︎ 別のルートを探しておこう。
目の前の情報から、その先に起こることを予測する。そして、その予測をもとに、さらに次の行動を考える。
一つの読みが、次の読みへとつながっていくのだ。
それは、麻雀だって例外ではない。
今日は、そんな連鎖読みで勝ちまくっているという、ある男のすべらない(麻雀の)お話。
第2試合
東家:下石戟(BEAST X)
南家:石井一馬(EARTH JETS)
西家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
北家:勝又健志(EX風林火山)
個性派ぞろいの実力者たち。開局早々、ハイレベルな読み合いバトル!
解説:魚谷侑未
「技! 匠!! ていう4人になりましたよねー。」
この試合を解説した魚谷が、対局前にそう評した4人だ。いずれも確かな実力を持ちながら、それぞれに際立った持ち味と個性がある。
東1局
開局早々の3巡目、こちらは勝又の手牌だ。
一枚の
がトイツになったところ。
普通なら、単独で浮いている
あるいは
あたりの字牌が選ばれそうだが…
なんと! カン
ターツ払いとなる
に手をかけた!!
もちろん、アガリに向かうのであれば
や
を切るのが推奨とされている。
そうしなかった理由は、他の3人の切り出しにあった。
序盤ながら、全員がマンズ以外から捨てている。つまり、その色が場に高くなりそうで、のちに危険になる可能性があるという読みなのだ。
特に気になるのは、親の下石。
実際、手牌にはマンズが8枚。しかも、肝心の
を2枚も抱えている。
今度は、その下石に視点を移そう。
こちらには、ドラの
が2枚に赤牌もある。












