ドリブンズへの呪いは
私がふりほどく!
丸山奏子、育成4年目の姿
文・ZERO/沖中祐也【火曜担当ライター】2022年 10月 25日
The end of rope
今日も… だめなのかなぁ。
東4局
連続でリーチが空振った丸山の脳裏に、初登板での悪夢がフラッシュバックする。
あの日、丸山は一度もアガれずに箱下26000点という大敗を味わった。
続く2試合目(10/18)でマンガンをツモってのスタートを切るも、後が続かずに12200点持ちの3着で終わる。
嫌なムードは丸山だけではない。
チームメイトの3人もピリッとせず、合計で14半荘戦い、トップは園田の1回だけ。
いつからだろう。ドリブンズがマイナスしていることに慣れてしまったのは。
(レギュラーシーズンの成績)
思えば初年度の優勝以来、呪われているといっても過言ではないくらいの不幸に見舞われている。
村上の4連続飛びに始まり、たろうが見逃しをすれば四暗刻をツモられ、園田に至ってはオーラスのまくられ率はダントツの1位という記録がある。(ついでに裏3の5回被弾も1位)
優勝候補筆頭と言われたチームが今は泥水をすすっている。
もう、そんなことも言ってられない。
気の早い話だが、ドリブンズは後がない3チームのうちの1チームである。
(入れ替えルールに抵触するチーム)
丸山は育成枠として入り、3年目でプラスの成績を残せた。
「4年目となる今シーズン、私がここでチームに貢献しなくては何のために入ったかわからない」
ファンの声援と3年分の思いを胸に、丸山が戦いのリングへ上がる。
第1試合
東家:二階堂瑠美(EX風林火山)
南家:丸山奏子(赤坂ドリブンズ)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
嫌な風が流れる
開局、親の瑠美がいきなり大物手を実らせる。
リーチ・ピンフ・ドラ4の18000点をイーシャンテンだった茅森からロン。
不敵に笑う瑠美は、さながら魔女のような出で立ち。
お姫様のような丸山の「はなまるヘアー」に対抗して、あえて「悪役っぽい」髪型にしてきたという。
東3局、その丸山に対し、消極的だな… と感じたのがこの選択。
丸山はここからを切った。
は孤立しているものの、ツモでタンピンが見える。
ここは字牌を切って目一杯構えたいところ。
さらに顕著だったのが次巡である。
残した字牌が重なったところで、ここでも丸山はを残してを切った。
これはかなりもったいない。
ツモのタンピンルートに加え、ツモで345の三色まで見える。
「は鳴く気がなかった」
と語る丸山。
リャンメン3つでリーチを目指し、は親の現物、という構えだったのだろう。