魚谷侑未の“90度”マーメイドは麻雀を愛してくれているのか【熱論!Mリーグ】

魚谷「いろいろ考えすぎましたね。よくなかったかもしれません」

二回戦はMリーグで初となる4人同じメンツによる連戦となった。しかし解説の瀬戸熊に言わせると、もうあの間の悪い放銃で流れを失ってしまったのか、魚谷はただ相手のアガリを眺めているだけの人になってしまった。ノー和了ノー放銃でラス。

「Mリーガーになって、何か変わったことはありますか?」

こんな悔しい負け方をした直後に、よくもまぁこんなインタビューを受けてくれたものだ…と今になって思う。魚谷は少し考えて慎重に言葉を紡ぎ出した。

魚谷「プレッシャーが大きすぎて押しつぶされそうになってしまいますね。短期のリーグ戦とはいえ、私の打ち方は勝たないと厳しい批判を受ける打ち方だということはわかっているので。」

なんということだ。私は言葉を失ってしまった。魚谷は自身の著書で

 

麻雀とはそういうゲーム。どんな理不尽な結果になっても「麻雀とはそういうゲーム」と割り切れば気にならなくなるもの。

 

と言っていた。だから二回戦のようなどうにもならない不調も割り切っていると思っていたのだ。もちろん結果は受け入れていると思うが、その裏で「勝たなくては」という大きなプレッシャーと一人で戦い、そして批判覚悟で自分の打ち筋を貫いていたとは。どのような気持ちであの3人のアガリを眺めていたのだろう。あの5pが一発放銃となった時はどれくらい辛かっただろうか。想像すると自然に私の胸は締め付けられた。

ページをめくると次にはこんなことが書いてある。

 

辛い気持ちも苦しい気持ちも、余すことなく勉強だと思い、麻雀と毎日向き合ってみて下さい。自分の辛い気持ちや苦しい気持ち、嫌な感情と向き合ってあげて下さい。そんな嫌な感情ですら愛してあげて欲しいです。

(鉄人社・「ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本」より抜粋)

 

こう言っていた本人は、日本最高峰の舞台で、麻雀を好きでいてくれているだろうか。苦しい気持ちを愛せているだろうか。最後に、同著の帯よりこの言葉を送りたい。

 

麻雀に奇手は必要ありません。相手を惑わす迷彩も必要ありません。大事なのは、牌理に従って最大限に手を伸ばしかつ効率よくアガることです。

—-前書きより

 

もちろんこれは中級者に教えるために書いた本であり、Mリーグという舞台で通用するかは別問題かもしれない。しかし、たろうの仕掛けに惑わされるなど、素直に打てなくなっているのも事実だと思う。自身の言葉にあるように、自分の手牌を素直に伸ばして、今後の巻き返しを図ってほしい。

ちなみに女流プロが一番困っているのは

「聞いてもないのに麻雀を教えたがる男」

だそうな。

 

 

…ん?俺のことか?

 

1回戦

(白鳥+55.7 魚谷+9.0 小林-18.4 たろう-46.3)

2回戦

(小林+58.2 たろう+5.0白鳥-17.8 魚谷-45.4)

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