遠い配牌が楽しくなる!「ポジティブ遠回り打法」後編じゃ!VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第18回】

やっほーい! 儂じゃよ! 今日も元気に3000・6000! ばーちゃる鴉天狗の千羽黒乃が今週もキンマwebにやってきたのじゃ!
少しずつ冬の訪れを感じる今日このごろ、いかがお過ごしじゃ?
今週も儂と一緒に、元気に楽しく麻雀を学んでいくのじゃ!

前回は「ポジティブ遠回り打法」についてお話したのじゃ、覚えてるかのう?
和了りが遠い配牌のときには、字牌やドラを大事にしながら高打点を狙うというお話。今回の記事にも繋がる内容なので、是非いま一度読んでほしいのじゃ!

VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第17回】 ビミョーな配牌との付き合い方! ポジティブ遠回り打法じゃ!

鳴き始めのタイミングとは!

さて、まずは軽く復習じゃ。
和了りが遠い配牌の時に狙う手役とは? そう、トイトイホンイツじゃったな!
この2つの手役は鳴いても二翻。ここにドラや役牌を絡めて満貫以上を狙うのが「ポジティブ遠回り打法」、というのが前回お伝えした基本的な構想じゃ。

「鳴いてもオッケーなんだ! なら全部鳴いていこう!」
…なーんて、もしかして思ったのじゃ?

ちょちょちょちょーーーっと待つのじゃ!

確かにポンをすることで、トイトイへは一歩前進できる形。「和了に向かって手が進む」のは鳴きの大きなメリットじゃが、この手は仕掛けたところで4シャンテン! 和了はまだまだ遠く、ドラも役牌も重なっていないため打点も不確定じゃ!
それに対して鳴くデメリットは? そう、「手牌を短くすることで、他家の安牌として使えるはずだった牌を消費してしまう。それにより、他家からリーチが入ったときにオリにくくなる」ことじゃ。
そしてこのデメリットは、自分の和了が遠い状況ほど(聴牌する前に他家からリーチを受ける可能性が上がるため)重みを増すのじゃ。

このメリットとデメリットのバランスを見極めて鳴いていきたいところじゃ。

具体的な鳴きの基準は?

つまり、鳴き始めるときには
「それなりに自身の和了が見込める」&「打点のある手になっている」
この2つの条件を満たしている必要があるわけじゃ。

この「それなりに」の基準は雀風による部分も大きいのじゃが、儂の場合は

これらをクリアした段階でよーいドン!と鳴くことにしているのじゃ。

と言っても、ピンと来ない方もいるじゃろう?
ふっふっふ、安心するのじゃ! それぞれ具体例をあげて説明していくからの。

まずはホンイツに向けて鳴いていける手牌の紹介じゃ。じゃん!

東1局5巡目南家ドラ

と4ブロックあるのが分かるのじゃ? ホンイツでのアガりには現状1ブロック足りないけれど、部分の横伸び、字牌の重なりで5ブロック目を作る構想で十分和了に向かえそう。これならマンズのチーや字牌のポンから仕掛けていきたいところじゃな!
そして打点も、ホンイツなら満貫で文句ナシじゃ!

続いてトイトイに向かって発進できる手、こちらは

東1局5巡目南家ドラ

こんなところじゃな!

トイツが4つあり、そのうち3つが鳴きやすい端牌と字牌じゃ。打点面でも役牌トイツと赤があり、トイトイ・赤1なら満貫になる好手牌! これくらい整っていれば、鳴いてトイトイを狙っていきたいところじゃ!

トイトイの基準については以前の記事でより詳しく書いてるので、ぜひ読んでほしいのじゃ!

VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第8回】「チートイ? トイトイ? 対子手と上手に付き合うのじゃ!」

「ポジティブ遠回り打法」はお得なおまけつきじゃ!

さて、ここまで自分が和了る話ばかりをしてきたけれど、「ポジティブ遠回り打法」の魅力はこれだけではないのじゃ!
もちろん一番のメリットは「ツモが噛み合ったときに高打点の和了になること」。しかし、和了れずともお得なおまけがたくさんついてくるのも「ポジティブ遠回り打法」の嬉しいところ!
それらについてもずずいとご紹介しちゃうのじゃ!

①安全度の高い牌が多く残る

和了から遠い配牌は形が整う前に他家からリーチを受けることが多いもの。そんな時に字牌から捨てていると、安全牌がない…なんていうのは誰でも経験があるはずじゃ。
しかし、この打法ならば自然と手の中に字牌や端牌が多くなるため、早いリーチを受けて安牌に窮するケースがぐぐっと減るのじゃ!

自分の手が遅い・悪いときには「(先制リーチを受けることを前提として)他家からのリーチを受けたときに、安全にオリられる状態か」を考えて打つのが肝要。安牌候補を集めやすいポジティブ遠回り打法のもう1つのメリットじゃ!

②仕掛けで他家のやる気をサーチじゃ!

どんなに安全牌を抱えながら打っても、ツモられれば失点してしまうのが麻雀じゃ。ということは、同卓者3人のうち1人だけでもオリさせることができたなら、その可能性はぐーんと減るのじゃ!

そんなことが出来るの、って思ったのじゃ?
たとえばこんな形からをチーした形を想像してみてほしいのじゃ。

すると、この仕掛けは上家視点だとこう見えるのじゃ!

ポジティブ遠回り打法の特徴として、捨牌が派手になる(序盤から中張牌がバラ切りされるため、染め手や対子手の気配が強く出る)のじゃ。

すなわち自分の手だけではなく、一副露したら他家の「やる気」もしっかりチェックじゃ!
たとえば赤やドラがない・形の悪い手牌の他家は、字牌とマンズが打ちづらくなってオリることがあるのじゃ! 逆にこの仕掛けに対して字牌やマンズをずばずばと押してくる人がいれば、リスクに見合うだけの好形や高打点の価値ある手が入っているはず、平均よりも高いリーチが飛んでくる可能性があると予想できるのじゃ。これも、ポジティブ遠回り打法の隠れたメリット!

1つ仕掛けたら自分の手だけでなく、「自分の鳴きと河は他家に対してどう見えているのか」と「他家は自分の仕掛けにオリている・押しているのか」まで考えながら打てるようになれば、ビミョーな配牌でも一層楽しく打てるはずじゃ!

今回のまとめじゃ!

・和了が遠いからといって、焦って鳴き始めない!
・鳴き始めの基準は「4トイツか4ブロック」+「満貫」じゃ!
・「ポジティブ遠回り打法」は豪華なおまけ付き! 安牌抱えと他家のやる気サーチじゃ!

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/