まさか2フーロしてベタオリで安全牌に窮する萩原を見ることになるとは思わなかった。
安全牌に困って長考するなんてみっともないように見えるが、これもちゃんと役牌を1枚目からポンしているからである。
Mリーグ開幕当初は全く鳴かなかった萩原だが、今ではそこまで違和感なく仕掛けるようになった。
これは大きな進化だろう。
結局この局はを切って放銃を回避した。
続く1本場は勝又が技ありのアガリを決めて2着滑り込み。
進化の途中の萩原は嬉しい逃げ切りトップになった。
最近Mリーグ開幕当初の試合をよく見ている
色々と新しい発見があって楽しいのだが、何より違って見えるのは萩原の対局姿勢だ。
開幕当初、萩原の対局姿勢が悪いと一部ツイッターで話題になった。
私はそこまで気にするほどでもないかなと思って見ていたが、今の対局中の姿と比べると、雲泥の差だ。
対局姿勢というものは一度しみついてしまうと、なかなか変えることはできない。
それをこの2か月足らずで修正したのは素直にすごいなと思う。
こういう話になると
「いや、出来て当たり前なんだから、もともとできる人のほうがすごいじゃないか!」
という反論がある。
確かにその通りだし、一理あるので私も手放しでほめたくはないのだが、やはり、出来ないことが出来るようになったという「進化」の部分においては素直に称賛に値すると思う。
もちろん対局姿勢だけではない。
麻雀の内容も、東3局で三色を見切ったり、東4局、オーラスのようにいままで鳴かなかった牌を鳴いたりと随所に進化がみられる。
南1局のようにリーチに行くべきところを行けず・・・というところも見られたが、これからさらに進化してくるのかと思うと非常に楽しみだ。
対局後のインタビューで
「進化すべく研究はしているが、まだ進化には至っていない」
と語った萩原。
萩原の進化が完成するとき、チーム雷電は優勝の栄冠を手にするのかもしれない。
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