「行く」「逃げる」「去る」雷電、不死鳥、渋谷、赤坂、生き残りを懸けた思惑と死闘【熱論！Mリーグ】

役牌のを暗刻にしてのチャンス手。

解説の亜樹選手「を切るかゆったりを切るか・・・」

しかし萩原は！

これはリーチはしたくないが仕掛けて2900は物足りない。

を重ねて7700を狙った一打だ。

その後をポン

 

そのポンを見た園田の表情

「なんやねんそのポン・・・」

何気ない仕掛けだが、から先にを切ってをトイツに固定していることになる。

これは相当スピードがあるか、トイトイなどの手役絡みかだろう。

いずれにしても警戒度アップというわけでこの表情になったわけだ。

さすがによく見ている。

実戦でもよく見る仕掛けなので是非覚えておきたい。

そこへ近藤がリーチ！

 

この手をアガればぐっとトップが近づく。

近藤連続トップを伸ばせるか？

リーチを受けて萩原

 

画像右側がリーチ者近藤の河だ。

は1枚も見えてなくはリーチにはほぼ通りそうだ。

しかし萩原はを勝負！！

リーチに通りそうなタンキに受けた。

近藤の捨て牌には字牌が1枚も切れておらずはかなり怖い牌だが踏み込んだ。

萩原の術中にはまったのが松本。

 

は通っているが、この手からを切って萩原に放銃。

解説の内川プロ「まだ萩原さんがテンパイしてない可能性もあるので、後で危険になるを先に切りました」

亜樹選手「まだテンパイしてないなら先に切っておきたいですね」

松本は点棒がない中、なんとか3着をと思っていたことだろう。

痛恨の放銃になってしまった。

 

ん？あんまり痛そうじゃないぞ？？

そう、実は術中にはまっていたのは実は萩原のほう。

この放銃は松本の作戦だ。

松本、いやアベマズは現在ボーダー争い真っ只中。

もちろん自分の3着も欲しいが、点数と手牌的に厳しい。

しかもボーダーを争っているフェニックス近藤がリーチをしているのだ。

この半荘が始まる前のアベマズとフェニックスのポイント差は７４．１ポイント。

近藤にトップを取られてしまうと逆転されてしまうのだ。

が放銃になったのはたまたまだが、ここで差し込めていないと萩原がをつかんで近藤に放銃してしまうかもしれないし、いくら出アガリしやすそうなとはいえ、何枚も無筋を通すわけにもいかなかっただろう。

まさに針の穴を通す差し込み。

松本の意志が実った一局だった。

危険なを勝負した萩原もまた見事だった。

結局このアガリがきっかけになり連荘が続いて・・・

 

この6000オールで勝負あり。

画像では分からないがダマでマンガンのこの手をリーチしている。（近藤が宣言牌をチー）

高打点をしっかり決めて大きなトップを決めた。

一方の松本もオーラスに3着に上がり点棒は減らしたものの目論見通りとなって満足だろう。フェニックスに逆転されることなくボーダー争いに踏みとどまった。

 

本日2戦を終えてのスコアがこちら。

雷電のファイナルステージが逃げてしまったなどと書いてしまったが申し訳ない。

松本の影の協力もあって萩原が渾身の大トップ。ボーダーまで176ポイントまで戻した。

この差なら残り6戦で3トップラス無しで届くだろう。

充分現実的だ。

フェニックスもトップ2着でポイントを伸ばし、ボーダーまであと１トップまで来ている。

一方ドリブンズは3着4着と苦しい結果。

現状2位だがボーダーまで130ポイントのところまで落ちてきてしまった。