まして自分の手はマンガンが確定していない一発裏ドラ頼みの手だ。
もしアガって3着ならさらに2万点多井からは離されてしまう。
さらにさらに瀬戸熊に振り込んでラスになってしまっては、せっかく瀬戸熊がトップになっても本末転倒だ。
ここでオリて流局すれば次の局、ハネマンツモで自分がトップになれるし、運よくこの局テンパイが取れるようならマンガンツモでトップになれる。
そちらに賭けたほうがよっぽどましだろう。
もちろん朝倉もここまでこまかくポイントを計算しているわけではないだろうが、このまま多井トップよりは瀬戸熊にトップを取ってもらった方が得する、というのは織り込み済みだ。朝倉、いやパイレーツらしい緻密な選択だ。
多井も手が良かったが、親リーチにはなかなか歯向かえない。
暗刻のを切って回る。
リーチをかけた瀬戸熊。
捨て牌にが並んでしまった。
もしで即リーチに踏み切っていれば―
もし1巡の間に引いてきたのがでは無ければ―
タラレバを言えば切りがないのが麻雀だが、瀬戸熊の心境はいかに。
そうこうしている間に、多井がタンヤオでテンパイし
1枚だけを勝負して瀬戸熊からマンガンの出アガリでトップを決めた。
続く2回戦も、東場こそ苦しい展開だったが南場で点棒を回復してトップ。
アベマズ包囲網もなんのその、
驚異の4連勝、10連続連対を達成。
ファイナルステージ進出をほぼ手中に収めた。
ここまで異様なほど接戦だったMリーグ。
なんだかんだで最後まで分からない展開が続くのだろうと思っていたが現実は残酷だ。
パイレーツ、フェニックスは来週月曜日の試合でドリブンズか麻雀格闘倶楽部が負けるのを期待したうえでさらに最終日に勝たなければいけない非常に厳しい状況だ。
そしてチーム雷電。
10万点トップを2回とってようやくどうかといったところ。現実的にはほぼ不可能とみて良いだろう。このような状況でどういった麻雀を見せてくれるのだろうか。
2014年ソチ五輪
日本フィギュアのエース浅田真央はメダルを期待されていた。
しかし期待に反し、ショートプログラムでは転倒が相次ぎなんと16位・・・
何年もかけて準備してきたものが一瞬のうちに崩れ去ってしまった。
普通の選手ならこのまま終わってしまったであろうが、彼女は翌日のフリー演技で8回もの3回転ジャンプを成功させる完璧な演技を披露。自己ベストを更新し、トータルで6位に入賞するという快挙を見せてくれた。
勝ち残るチームももちろん気になるが、去り行くチーム、敗者の去り際にも注目したい。
きっと何か感じるところがあるはずだろう。
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