当時の新装開店は、初日は大きくクギを開けて、数日間かけてクギを徐々に締めてました。
それが勝つ能力を上げる、学習と経験になったんです。
「昨日の命クギは目いっぱい13ミリ開いてたよね」
「今日は少し締まってた。明日からはどの台でもいいってワケにはいかないね。12ミリくらいのを探してみよう」
目いっぱいかっぱいだ夜、末井さんと打ち上げの居酒屋で、翌日の作戦を練ってました。
さて、再び西原さんです。
「あたしは予備校時代から絵がヘタなのを自覚してたから、美大に入ったら絵が上手くなるとか、卒業したら仕事が来るとは全然思ってなかった」
なので、予備校時代から、イラストや漫画の営業をして、お金を稼いでいたというから凄いですよね。
当時の西原さんの口癖は
「絵が描けるなら、どんな仕事でもやります」
だったそうです。
近代麻雀から初の麻雀漫画の依頼があった時。
「麻雀できます。麻雀漫画ももちろん描けます」
麻雀できますは、ほとんどウソだったそうですが、却ってそれが「まあじゃんほうろうき」の大ヒットの要因になったのかもしれません。
「稼ぐためには何でもやりました。おかげでルポ漫画のおもしろさに気づいたのは、体験や仕事を通じてです。今年も何でもやって、何でも売りますよ~」
めでたい!
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2013年2月1日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/
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