西原理恵子 & 山崎一夫 勝てるギャンブルと勝てないギャンブルの違い

勝てるギャンブルと
勝てないギャンブルの違い

競馬競輪競艇オートレースなどの公営ギャンブルは、それぞれ大きな魅力があります。

私はたまにしかやらないので、ベテランに比べると、おもしろさを十分に堪能できてるとは言えませんが、それでも勝負中はワクワクします。

「公営ギャンブルは長くやると勝てない」

ギャンブルライターの私は一般論を書きますが、ごく一部の現場では必ずしもそうとは限りません。

私が若いころの麻雀仲間の数人は、毎日のように競輪場に行ってました。

「今日は京王閣支店で、大きな仕事がある」

「山ちゃん、西武園で確実な情報があるけど、いっしょに行くかい?」

真偽のほどは分かりませんが、その人の収入から類推するに、一般の還元率75%(控除率の逆)以上の健闘をしていたようです。

最近はあまり耳にしなくなりましたが、競輪には車券師と呼ばれるプロがいました。

伊集院静さんの小説「いねむり先生」の旅打ち世界です。

当時は、車券師の胴元をやってる人がいたくらいです。
手下を各競輪場に派遣して、買い目を電話で指示してました。

これも状況証拠(私の推理)ですが、投資額でデカくなるので、負けてたらあっという間に破産なので、きっと勝っていたんでしょうね。

ちなみに伊集院静さんと競輪場でお会いした時こんなことを言ってました。

「私は競輪選手に近づかないようにクギを刺されてるんですよ。ははは」

 

確実な情報というのは、株のインサイダー取引のようなものでしょうね。

ただし、確実な情報で大きく勝ったとして、勝因が本当にそれだったとは限りません。
偶然かもしれないし、別の要因かもしれないからです。

サンプルをひとつ。

K大学裏口入学斡旋詐欺というのがありました。

「コネがあるので30%ほど成績を上乗せできますので、御子息にもう少しがんばって貰えばだいじょうぶです。もし運悪く落ちた場合は全額お返しします」

これは競輪などのコーチ屋と同じシステムです。

不特定多数に参加者をつのり、たまたま当たった人からご祝儀を貰うやり方です。
私の店で働いていた学生で、

「私は裏口入学らしいんです」

て悩んでる子がいましたが、たぶん実力です。

公営ギャンブルと並んで勝つのが難しいのがカジノです。

公営ギャンブルは、機械や動物の上に人間が乗って勝負するので、推理できる余地があります。
ところがカジノの機械は、あらかじめ決められた確率に収束して行くだけです。

たとえばルーレットは、1点賭けでも数点賭けでも、あるいはコマ(賭け金)の上げ下げをしても、マイナスの期待値は変わりません。

それでも数年前には、ノーモアベットまでの間に、レーザー送受信機からのデータをコンピュータで解析して、出目を予測する必勝法が報道されました。

日本の報道ではズバリ出目を当てるかのように紹介していましたが、たぶん広いエリアの予測だと思います。

ルーレットのレイアウト(テーブル)は、出目がバラつくようにできてますが、1st ROW などの3分の1のエリアはわりと集中してるんです。

勝てないハズの公営ギャンブルやカジノでも、時代や状況やテクノロジーによっては、勝てる可能性があるんですね。

ただし、それに遭遇するのはマグレで大穴を当てるよりも難しいと思います。

 

グレーなギャンブルで
職人のように稼ぐ

日本はありがたいことに、確実に勝てるギャンブルがあります。

それがパチンコ・パチスロと麻雀。いずれも法的にややグレーで、プロが存在するギャンブルです。

パチンコの場合は、攻略法でも無い限り1日の勝ち分に上限がありますが、麻雀の場合はレートによっては、一攫千金もある。

ただし、高レートの麻雀が打てる場所は現在ほとんどありません。

あっても入れて貰えるのがとても難しくて、普通のレートでバカヅキしまくるのより可能性は低い。

なので、普通のレートでコツコツと職人のように稼ぐのが基本です。

ごくマレに高レートで打つことができても、たいていは長く続かないので臨時ボーナスみたいなもの。

負けたら、逆ボーナス。

たとえ腕が良くても、短期間だと結果は分かりませんからね。

学校や職場の仲間などの固定メンツでは、対人ゲーム特有の「人読み」と「自分のイメージ作り」が有効になります。

まず人読み。

●相手はリスクを避けるタイプか挑むタイプか。
●状況に合わせるのか、わが道を行くタイプか。
●現金を持って帰りたいのか、トップの名誉が欲しいのか。
●カッコ良く勝ちたいのか、なりふりかまわずか。
●我慢が効くタイプか。

イメージ作りに関しては私は何も考えてませんが、私の師匠だったパクさんは、イメージ作りが上手でした。

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