熱論!Mリーグ【Fri】
四者四様、一手先の想像
…そして待っていた松本の
“10分先”の未来とは⁉︎
文・阿部柊太朗【金曜担当ライター】2019年1月11日
佐々木寿人の一手先
開局、
をポンしてカン
のテンパイをいれていたところにツモ
。
1,000点も2,000点も変わらないからと
をツモ切る人も多そうな局面。
佐々木はカン
待ちに取った。
この瞬間はただのカン
の2,000点。
しかし、例えば…
4枚目の
を持ってきたならば。
カンをしてドラが1枚でも乗れば2,000点が6,400点に化ける。
仮にカン
に取っていたら1,000点が3,200点にしかならないので、カンのメリットが著しく低い。
せっかくツモったカン材も苦渋の思いでツモ切ることになりそうだ。
また、
ツモ
ツモでの良形変化も見込める。
一手先を考えると明るい未来が待っている。
鈴木たろうの二手先
東3局、ドラのカン
待ちでテンパイしたが、
切りのダマテンとした。
「どうせたろうさんのことだから
引いても高目三色の
切りリーチするんでしょ?」
と思ったが、そうするつもりなら一手先を見て
切りでテンパイを外すだろう。
こう構えたということはツモアガリの意志があるということだ。
しかし、欲張りなたろうにしては消極的な選択にも見える。その理由を探ると対面の魚谷の手牌に答えがあった。
この3巡、魚谷は![]()
![]()
と全て手出し。
たろうにはこの切りが、かなり強く見えたのだろう。
一手先、いや二手先を考えてのダマテン。
先を考えすぎると、明るい未来ばかりを想像できるわけではない。
魚谷侑未は一手先よりも
東4局、上家の佐々木から切られたダブドラの
をチーして345三色のテンパイ。
魚谷は、自身の河がかなりタンヤオに見えることも利用して打
。
に狙いを定めた。
アガれない
を引いた場合も
の対子落としでタンヤオに移行できる。
魚谷は変化よりもダイレクトの受け入れを重視するスタイル。
そのスタイル通り、この瞬間の有効アガリ枚数はこの形の方が多かった。
しかしそれをあざわらうかのように次巡のツモは4枚目の
。
その次巡、佐々木のリーチを受けた直後にアガれない
を引く。予定通り打
でタンヤオに移行するも若干の裏目感は否めない。
次巡、佐々木のツモは
。
一牌の後先とはまさにこのこと。
Mリーグでの魚谷はことごとく選択の裏目が続く。
正解・不正解の話ではなく、何に重きをおくのかという話。
Mリーグの出した答えは魚谷に対してあまりにも辛辣だ。
3人聴牌で流局。
松本吉弘の一局先














