手痛いラスを引いたはずの和久津が、対局終了時に歯を見せて笑い、談笑していたことだ。
麻雀界は狭く、みんな知った顔であり、仲がよいということは知っている。
しかし、それでも…いや、だからこそ、卓の前では真剣であるべきなのではないだろうか。
対局後とはいえ、ライバルの前では、演技でもいいのでピリピリとした緊張感を見せてほしかった。
さて、今回は和久津プロに対してだけ厳しい記事となってしまった。
しかし私はそれくらい「和久津晶」という打ち手に期待を寄せていたのだ。
10歳で麻雀を覚えた和久津プロは、以降ずっと麻雀を打ち続け、年間5000半荘打つと公言していた時期もあったくらい実戦経験は豊富。
今は流石にそこまで打っていないと思うが「どの女流よりも研究熱心」という噂も聞くし、その上で冒頭に紹介したプロ意識の高さを知り、一発でファンになってしまったのだ。
だからこそ、このままでは終わらないと信じたい。
ほろ苦いMリーグデビューとなってしまったが、私はずっと和久津プロの姿を追い続ける。アマゾネスの逆襲を期待して、この観戦記を終わりとしよう。
今年はいつもの本能をあまり感じない。
寒くなってきても寂しい感じがしないのだ。
下がっていく気温と反比例して、Mリーグはますます熱くなっていく!
多井+72.9
萩原+10.9
村上-13.2
和久津-70.6
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」