麻雀界の「福男」村上淳に 華を添え……てなるものか! 仁義なき新春麻雀代理戦争【Mリーグ2022-23観戦記1/2】担当記者:徳岡明信

麻雀界の「福男」村上淳
華を添え……てなるものか!
仁義なき新春麻雀代理戦争

文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年1月2日

2023年1月1日、元旦から麻雀界におめでたい話題が昇ってきた。

このツイートには多くのお祝いコメントが寄せられ、まさに麻雀界の「福男」となった村上。

そして結婚発表の翌日、やはりこの男の出番はやって来た。

いつも通りの入場。しかし並々ならぬ気合を内に秘めている事は間違い無い。

今シーズン初トップを目指して。
個人成績も最下位とくすぶり続けている現状を変えるのはいつ? 今でしょ!

幸せいっぱいの村上淳が、自身で新たな門出に華を添えられるか。

しかし他3者にはそんな事は関係ない。
東城、松ヶ瀬、黒沢も新年初トップを必死に目指していく。

トップをもぎ取り2023年好スタートを切るのはどのチームか。
シーズンも後半戦に突入。去年にも増して激戦必至だ!

第2試合

東家:東城りお (セガサミーフェニックス)
南家:村上淳 (赤坂ドリブンズ)
西家:松ヶ瀬隆弥 (EX風林火山)
北家:黒沢咲 (TEAM 雷電)

いざ初トップへ、村上の三連続リッチ!

東1局 (親:東城 ドラ:【中】)

カン【6マン】テンパイの村上。リーチのみの愚形でマンズの変化が豊富だ。
【4マン】引きの高めイッツー【8マン】引きや【9マン】引きでも充分である。
ドラの【中】を切ってダマテンとする。

次巡、すぐに【9マン】を引いてきて「リッチ」の発声が響く。

親の東城も黙って見ている訳にはいかない。

充分形のイーシャンテンで勝負の構えだ。
第1試合にチームメイトの魚谷が悔しいラスを引いてしまった。ならば私が仇を獲りにいこうではないか。

しかしこの後、手が進まずに東城はノーテン、村上もアガリ牌を引けずに流局。

続く東2局1本場 (親:村上 ドラ:【發】)
またしても最初にテンパイしたのは村上だ。

直前に【2ピン】が1枚切られている。打点は充分なので即リーチの判断もあるが…
しかし浮き牌【4マン】はくっつきを求めるのであればとても優秀だ。

しっかり熟考する村上。決して奥さんの事を思い浮かべている訳では無いと思う。
村上の出した結論は…

【4ソウ】を暗刻で保有している分、【6ソウ】が横に伸びにくいのでここは【2ピン】を切ってのテンパイ外しを選択した。この辺は村上のいつも通りの焦らずの選択に見える。

次巡【4マン】【2マン】がくっつきカン【3マン】のテンパイ。かなり不満だが先程の【2ピン】と違って【3マン】の情報は場に全く無い。他家の手を流暢に進めさせる訳にもいかないのでここでリーチに踏みきった。

終盤に松ヶ瀬が村上のハイテイをずらす目的のポンが入る。

これが何と村上のハイテイツモを阻止するファインセーブ!

「あっぶね~…」
と、言わんばかりの松ヶ瀬のこの表情。
新婚の村上にも一切の妥協は許さない。瑠美のトップに続き、2023年を連勝スタートで飾る事が出来るのか?

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