瀬戸熊直樹の挑戦 去年届かなかった頂へ、TEAM雷電は雪辱を果たすことができるか 【Mリーグ2022-23観戦記1/2】担当記者:江嵜晋之介

瀬戸熊直樹の挑戦
去年届かなかった頂へ、
TEAM雷電は雪辱を
果たすことができるか

文・江嵜晋之介【月曜担当ライター】2023年1月2日

新年あけましておめでとうございます。
今年も引き続きMリーグ観戦記にお付き合いいただけますと幸いです。

去年は新年1発目の対局が7日だったのに対し、嬉しいことに今年は2日とお正月休み中にMリーグを楽しむことができるスケジュールになっている。

1月2日のは5位雷電と7位フェニックス・8位ドリブンズが直接対戦する、正月特番に負けない熱い対戦カードとなった。

第1試合


東家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
南家:二階堂瑠美(EX風林火山)
西家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
北家:魚谷侑未(セガサミーフェニックス)

東1局、今年最初の配牌で、一番の好配牌をもらったのは瑠美。

ドラの【北】が暗刻・リャンメン2つの好配牌。
この手が成就すれば、個人三連勝が現実味を帯びてくる。

対して親番の瀬戸熊は、好配牌とは言えない手だったが、5巡目に【赤5マン】を引いたことでグッと良くなる。

安全牌の【東】を残して、ドラの【北】を先に切る。

瀬戸熊はドラの【北】の前に【7マン】を切っている。

好形になりやすい【7マン】やドラの【北】が切られたということは、瀬戸熊の手は十分まとまっていることが想像でき、これは他家にとってかなりのプレッシャーだ。

他家の対応も変わってくる。
同巡、園田は絶好の【3ソウ】を引き入れるも、安全牌の【白】を残して打【5マン】とし手狭に構える。

すると直後に【4マン】を引いてしまい、やや裏目に。

2巡後、瑠美から切られた【2マン】を園田はチー。

フリテンターツを完成させつつ、誰かが前に出てきたら【發】のトイツ落としで対応できるバランスの良い仕掛けだ。

そして同巡、瀬戸熊が【6マン】をリャンメンでチーする。

対局後のインタビューにて、瀬戸熊は【3マン】【6マン】が薄く急所と感じていた」と語っていた。

園田の速度に合わせた仕掛けで、実際はカンチャン残りのイーシャンテンではあるのだが、「雷電の瀬戸熊」がやったとなれば話は別。
園田はこの仕掛けをチーテンだと想定していたらしい。

数巡後、【發】のトイツ落としで形式テンパイに向かう。

そして好配牌をもらっていた瑠美がようやくテンパイを入れる。
絶好の【6マン】【9マン】待ちは山に4枚残り。当然の即リーチだ。

1巡後、魚谷が七対子のテンパイを入れるも、切らなければいけないのがリーチ宣言牌を跨ぐ【1ピン】【2ピン】とやや押しずらい形。
現物の【2ソウ】を切って迂回する。

その【2ソウ】に瀬戸熊がチーしてカン【5ピン】のテンパイを入れる。

瑠美の【6マン】【9マン】は山に4枚。枚数では瑠美が圧倒していたが…

山には瀬戸熊の高目が先に眠っていた!
【赤5ピン】を引き、2023年最初の対局は瀬戸熊の2,000オールでのスタートとなった。

続く東1局1本場でも手がぶつかる。
魚谷の先制リーチに対して、親番の瀬戸熊がカン【6ピン】で追いかけリーチ!

しかし、【發】ドラ1の仕掛けを入れていた瑠美がカン【7ソウ】をツモり2人のリーチを躱す。

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