努力の天才・坂本大志が
頂点を目指して
「M」の壁をぶち破る!
2023年7月3日 予選2ndステージA卓 文・徳岡明信
全12卓の予選1stステージも終了し、勝ち上がった24名による予選2ndステージが本日より始まる。
A卓の注目選手と言えばやはりこの男か。
先日のドラフト会議でセガサミーフェニックスより指名を受け
来シーズンよりMリーガーの仲間入りを果たした醍醐大。
今回Mトーナメントに参戦している招待選手の中では唯一指名を受けた醍醐。
予選1stステージでは抜群の安定感を発揮してくれた。
そんな今一番ホットな男に闘志を燃やすのがこの男。
醍醐と同じ最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する坂本大志。
第44期最高位を戴冠している坂本は、翌第45期最高位決定戦で醍醐に敗れて最高位の座を明け渡した。
普段同じリーグで凌ぎを削る両者が今日は「M」の舞台で凌ぎを削る。
今宵も2戦で争われる究極の条件戦をとくと楽しんで頂きたい。
予選2ndステージA卓
東家:坂本大志(最高位戦日本プロ麻雀協会)
南家:醍醐大 (最高位戦日本プロ麻雀協会)
西家:河野高志(RMU)
北家:山脇千文美(日本プロ麻雀連盟)
実況:松嶋桃(日本プロ麻雀協会)
解説:河野直也(最高位戦日本プロ麻雀協会)
第1試合
序盤は8000、2600と軽快に山脇がアガって主導権を握っていった。
しかし南場に突入して4着目に甘んじていた坂本が目覚める
1300オールをアガった次局、ドラ1のカン待ちで即リーチ。
をポンしていて赤赤ドラを抱えている山脇。
トップ目ながらこの形と打点ではは止まらなかった。
トップ目からの痛恨の7700は8300の放銃にはなったが、
ノータイムでの切りに山脇の腹の据わり方が伺えた。
可愛いお花のついたお団子ヘアーが打つ漢気すら感じる腹の据わった麻雀のギャップがとても良い。
続く南1局3本場
をポンしてペン待ちのテンパイを取るのは山脇。
仕掛けを多用するイメージの強い打ち手。いち早く坂本の親を流すのがこの局のテーマだ。
さらに加点をしたい親の坂本がカンのテンパイだがここはリーチにいかず。
トップ目とはいえまだまだ競っているこの状況。
丁寧に状況を見てここはダマテンとする。
続いて河野もテンパイ。が4枚枯れていて待ちも見た目よりは良くはない。
坂本同様にここはダマテンとして周りの動向を伺いながら対応する。
一度はテンパイを崩した坂本。終盤にテンパイを組み直して回ってきたハイテイ番。
持ってきたのは河野のアガリ牌である。
ほぼ全員テンパイ(実際には醍醐はテンパイしていないが)しているように見えていて
ここでオリを選択しても、ノーテン罰符でほぼ3000点の失点をしてしまう。
このが通れば親番キープが出来るメリットも大きいのでここは勝負とした。
これが河野の闇討ちに刺さって8000は8900点の痛恨の放銃。
このアガリで河野がトップ目へと抜け出す。
南2局、先制リーチは先程痛恨の放銃となってしまった坂本。
ドラ表示牌のペン待ちながら、強気のリーチを敢行する。