テンパイ料をゲットし、着実に期待値を積み重ねていく。
そして極めつけはオーラス、高宮・萩原とのデッドヒートだ。
7巡目に萩原が
をチーして打
。
雷電の2連勝に向けて、盤石の![]()
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のテンパイを入れる。
園田もカン
で聴牌を入れていたが、その手にやってきたのは
。
これにはさすがの園田も「来てしまった…」という表情。
チーして打
なのだから、
は両面でもシャンポンでも危険。
体感で70%はロンされる牌だ。
しかし、園田は最後まで
が通るパターンを探し続けていた。
実に90秒もの時間をかけ、わずかな30%の確率を辿って。
そして、意を決して
を打ち出した。
今日の園田は2着。またもトップを取り逃してしまったが、その溢れるセンスを視聴者にこれでもかと見せつけた。
つくづく麻雀は深い競技だ。
これだけのバランス感覚を持つ選手がトップを取れないのが、本当に不思議でならない。
ドリブンズにしてみれば、「これも麻雀」と言うだろう。
しかし、トップが取れずとも縮こまること無く、ドリブンズは期待値を着実に積み重ねている。王者・ドリブンズが復活する日は、もうすぐだ。

都内のAI企業で働くエンジニア。観戦記ライター3年目。現在は仕事の合間を縫って都内の様々な雀荘、麻雀BAR、大会に出没中。
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