攻めるべきかオリるべきか…批判と賞賛を一身に背負う萩原聖人の「押し引き」【熱論!Mリーグ】担当記者:masasio

熱論!Mリーグ【Fri】

攻めるべきかオリるべきか…

批判と賞賛を一身に背負う

萩原聖人の「押し引き」

文・masasio【金曜担当ライター】2019年11月8日

Mリーグ2019はそろそろ中盤戦に突入といったところだろうか。

どのチームもなかなか抜け出せずに、じりじりとした展開が続いている。

 

本日の実況は松嶋桃プロ。解説は内川幸太郎プロ。

松嶋「内川プロは麻雀スクールの講師の経験も豊富ですが、初心者の方に『Mリーグのここを見てほしいな』というところを教えてください」

内川「上達したいという方には、リーチが入ったり仕掛けが入ったりしたときにどんな手なら押して、どんな手なら引くのか、押し引きを見ていただきたいですね」

確かに、Mリーグはトップ選手がしのぎを削る場。上達の見本にするには最適だ。

本日実況の松嶋プロも、女流雀王戦でAリーグ昇級を決めている。ご本人の努力のたまものだろうが、もしかしたらMリーグ実況の効果があったのかもしれない。

また、押し引きは各選手の個性が出やすいので、麻雀を観る専門の方にとっても押さえておいて損はないだろう。

というわけで、今回は1回戦の各選手の「押し引き」にスポットを当ててお送りします。

1回戦の組み合わせはこちら

 

超攻撃型の高宮、超守備型の亜樹、やや守備型の萩原、バランス型の小林といったところだろうか。

高宮と亜樹。対極的な二人の押し引きに注目したい。



高宮まりの押し引き

4

トップ目の萩原から先制リーチが入る。

3巡目にを切り、もツモ切り。

完全にに照準を合わせている。

リーチを受けた高宮。

を引いてテンパイだが、待ちはカンチャン。打点もない。

ラス目とはいえ、ちょっと押しづらいところだが・・・

 高宮の選択は「リーチ!!」

現物のの壁でが切りやすい。

オリることはできそうだが、オリてしまえば失点は確実。

それならばリーチして自分がアガる可能性に賭けた方が「マシ」ということだろう。

ちなみに高宮は今シーズン現時点でリーチ率1位、昨シーズンも28.5%で第1位

実はMリーガーで1番リーチを掛けるのはこの高宮だ。

続いてオーラスの選択

自身はラス目。

3着目の亜樹と2着目でラス親の小林の2人からリーチを受けている。

リーチ棒が出たのでマンガンツモなら3着になれるが・・・

場を見渡して・・・(今日は高宮選手お誕生日ということもあってかいつもより大人っぽい感じでとても凛々しい)

 

切ったのは!!!

亜樹には現物だが、親の小林には無筋。

確かにピンズのホンイツになれば2着まで見える手だが、2軒リーチにケンカを売るとは恐れ入った。

アガりには結びつかなかったがまさにベルセルクといえる強烈な押しっぷりに度肝を抜かれた。

(良い子の皆さんは西を切りましょう)

高宮らしい「押し」をたくさん見せてくれたが、健闘むなしく結果はラス。

昨年に続いてバースデートップとはいかなかった。

 
小林剛の押し引き

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