また、仮に子供に先手を取られても、親番の瀬戸熊が押している姿を見せれば残りの子供は押しに行きにくくなり、結果として1対1の構図になりやすい。
こうした一連の事象がクマクマタイムという経験則を生んでいるのではないだろうか。

東4局4本場のこの切りからの……

この最終形も。

東4局5本場のこの石橋のリーチに対して……

無筋3枚切り飛ばしてのリーチからの……

この一発ツモも。
全てはクマクマタイムという瀬戸熊の経験則から生まれたアガリであることは間違いないだろう。

結果この半荘は+102.1ptという大トップで終えることとなった瀬戸熊。
瀬戸熊の態勢論やクマクマタイムといった経験則をもとにした打ち方は、ともすれば批判の的になることもあるだろう。
しかしそこには「全てが自己責任であり、勝たなければ自分の努力が認められることはない」というプロの世界を長年勝ち続けてきた、いわばトッププロとしての矜持が感じられてならない。
多くの麻雀打ちを魅了させる勝ち方と、プロ雀士としての姿勢のかっこよさ。
そんな瀬戸熊直樹率いるチーム雷電のキメ台詞で締めさせていただこう。
今後も雷電の麻雀は……

面白いんです!!
\近代麻雀シリーズ 新刊情報/