荒波が続くセミファイナルへの航路…瑞原明奈がもたらした薄氷の2着の「価値」【熱論!Mリーグ】担当記者:渡邉浩史郎

丸山がこちら。123の三色が見える。リーチ棒が出て満貫ツモなら2着になれるため、チーム状況も考えるとむしろそちらが本線だろうか。

親の高宮の2フーロが入るも、薄いを引いてテンパイした瑞原!一発ツモなら無条件、でも無条件、ツモなら裏1条件。カンが入っているため、裏ドラにもかなり期待が持てるリーチだ。

丸山もこの形。カン裏もある状況で、2着目からリーチ棒もでている。一発目に無筋のをバシッと切り飛ばした。

高宮も止まらない。当たり牌のもノータイムで切った。

これでアガる瑞原。現状リーチ・タンヤオ・平和・赤・赤。これでも裏ドラが3枚以上乗れば逆転だ。一枚ずつ捲っていく。

しかし実らず。1枚乗って12000点のアガリ。4着が近いこの状況において、高宮にも丸山にも押されているとあっては見逃す選択も取れないだろう。

それでも瑞原は大きくポイントを回復しての2着キープ。丸山も結果横移動で3着となった。

ポイントは上の通り。

下位陣としてはトップでもラスでもなかったこの半荘。

しかしパイレーツからすればこの2着はセミファイナル進出に向けて、価値あるものであることは間違いないし、ドリブンズからすれば残り少なくなってきたゲーム数の中で3着を取ったというのはそれだけで痛手だ。

下位陣はこれからさらに厳しい戦いを迫られる。

蹴落とされる・突き上げられるといった激しい戦いの中で、最後は本当に一牌の後先でレギュラーシーズン敗退か否かが決まるのだろう。

そのドラマを我々は見届けよう。

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